こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
ガンプラに付属しているハンドパーツは、作りが雑だったり強度の問題なのか形がおかしい物が多いですよね。
以前は、「ハイディティールマニュピレーター」というサードパーティー製のハンドパーツが販売されていたりもしていましたが現在はありません。
バンダイのビルダーズパーツから「MSハンド」という商品も出ていますが、正直これも好みではない。
これはもう自分で作ったほうが理想のハンドパーツを作れのでは?というわけで、今回はエポキシパテを使用してハンドパーツのスクラッチをしてみました。
ハンドパーツのスクラッチは難しそうなイメージがあると思いますが、各ポイントをしっかりと抑えて進めれば意外と簡単に作れるのでぜひ挑戦してみてください。
目次
ハンドパーツをスクラッチする
方眼紙を使用して図面を書く

今回は1/100スケールのハンドパーツを作るので、「方眼紙」に実物の大きさの図を書いていきます。これが製作に使用する簡単な設計図にします。
ハンドパーツの大きさは、ガンダムの種類によって異なるので、製作する元キットのパーツを参考にしてみてください。
ここでは「真上から見た図」と、「真横から見た図」の2種類の図面を書いてみました。
図面を書くことによって「形のイメージができる」「左右対称のパーツを作る目安になる」「小さすぎたor大きすぎた という失敗が減らせる」といった問題を防止できます。
図面を書く時の簡単なポイントとしては、
- 指は「中指」が一番長い。その次に「人差し指」「薬指」。一番短いのが「小指」
- 「親指」は手首付近の側面から出る。
ロボットの手ではありますが、デザインのベースとなっているのは「人の手」です。バランスがわからなくなったら自分の手と見比べて調整してください。
素材となるパテを用意する。

今回使用するのは、タミヤの速乾エポキシパテです。
切削性が良く、密度も比較的高いので愛用しています。
そのほかのエポキシパテについてはプラモデルで使える「エポキシパテ」の種類を徹底比較してみた。の記事にて詳しく解説しているので参考にしてみてください。

図面で書いたハンドパーツが削り出せる大きさのエポパテをブロック状に加工します。
カッターとヤスリを駆使してハンドパーツのアウトラインと同じ大きさになるまで削りましょう。
ブロック状に削り出す作業は、手では難しいので、「やすりほう台2」のような直角に削り出しができる治具があると便利でしょう。

図面に書いたハンドパーツの形をエポキシパテのブロックに転写させます。
親指を除く4本の指、手の甲、側面の握った指を書きます。(親指は別で作ります)
ここで重要なのは、パテのブロックに転写した「真上」と「側面」の図の辻褄が合っているかです。
使用する道具

使用するのは、彫刻刀「BMCタガネ各種」もしくは「ファンテックスジボリカーバイト」とデザインナイフです。
タガネは彫刻刀代わりですね、平刀として使います。刃先の直線の精度が高いので小さいパーツ作りには欠かせません。
指を削り出していく(荒削り)

まず一番飛び出ている「中指」の角度から決めていきます。この中指を基準にその他の指の角度を決めていきます。
次に、一番外側にある「人差し指」から順に削り出していきます。
側面の図を参考にしながらデザインナイフで彫り込んでみましょう。この時、隣の「中指」を一緒に削り落とさないように注意してください。
間違えて削り落としてしまった場合は、無くなった部分に再度エポキシパテを盛り直して修正してください。

同様に、「薬指」「小指」の順番で形を出していきます。
ここでのポイントは「人差し指」と「小指」は指の側面を彫り込む工程が残っているため「中指」「薬指」よりも太めに削り出してください。
指の角度ってどうやってきめてるの?という疑問もあるかもしれませんが、基本的には自分の手で握りこぶしを作り、それを参考にしながら造形に反映させています。

次に、指の中節を削り出していきます。
ここも先程と同様で、「中指」が一番高く、次に「人差し指」「薬指」、最後に「小指」の順番で段にしていきます。

最後に指先も削り出します。
入り組んでいるためデザインナイフだけでは加工が難しいので、幅の広いタガネや、彫刻刀を活用しがら彫り込んでいきましょう。
指を彫り込むついでに、「手のひら」も削り出して形を作っておきます。
指の側面を削り出す

続いて指の側面を削っていきます。
ガンダムのデザインでよくある、「手の甲」にあたる装甲があるので、先にそのパーツの形状を削り出しておきます。
これからさらに指の造形を突き詰めていきますが、その前に今回製作する「指の形状」について簡単に解説しときましょう。

指のデザインはガンダムの種類によって異なってくるので、自分が作りたい機体のデザインを参考にしていきます。
今回のハンドパーツはガンダムOOの「ヴァーチェ」という機体ですので、このような形状で製作を進めていきます。
ポイントとしては、「指先にいくにつれて細くなっていく」「指関節の1ブロックの形状が特殊」の2点です。
指先にいくにつれて細くなる、ということは側面でも細くなった分の段差ができるという事です。

まず1段目。指の側面形状をしっかりと意識しながら削り出します。
デザインナイフだけでは難しいので彫刻刀も使うと綺麗に作れます。

2段目です。
指が握られた時にできる中心のスキマは、彫刻刀を使用して深く彫り込んでおきます。
これで、指の側面も削り出しが終わりました。
片面が終わったら、同じ作業を反対側にもやっておきましょう。(小指側)

中指と薬指の細くなった部分は、スジボリ用タガネを使用して幅広のスジボリをすることで再現してみました。
この部分は完成した後殆ど見えなくなるのでやってもやらなくてもいいです。
親指を作る

四本の指が完成したので、残りの「親指」を作ります。
方眼紙に書き込んだ図面を参考に、エポキシパテを盛ります。
あまり大きくパテを盛りすぎると、せっかく作った指が埋まってしまうので控えめに。

親指も同じような指の形状で削り出しました。ここまで作れれば残りは手の甲の造形だけです。
手の甲の製作、手首の関節パーツの移植

まずは手の甲のモールを再現するのですが、ガンダムOO初期のデザインはかなり複雑なので少し難しいですね。
ペンでパーツに下書きをして彫刻刀とナイフで削り込みます。

今回は中央の四角のブロックの部分を一段削り込んでその中にプラ板を貼り付ける、という方法で再現してみました。

手首のジョイントは、元のキットのハンドパーツのボールジョイントを使いまわします。
パーツの根本を切り離して0.5mmの真鍮線と強力瞬間接着剤で接続しています。
力の掛かる部分なので、軸打ちをしてしっかり強度を持たせておきましょう。
ハンドパーツ完成

最後にサーフェイサーを塗装して、細かい傷や粗を修正したら完成です。
加工する部分が多く非常に難しそうな作業に見えたかもしれませんが、実際に私が作業した時間はほんの30分程度です。(パテの硬化時間は含めない)
慣れもありますが、サイズも小さいのでナイフや彫刻刀でサクサク削り進めることが出来ます。
失敗しても改めてエポキシパテを盛り直せば、何度でもやり直すことも出来ますし、やってみたら案外簡単に出来るものです。
今回は握りこぶしを製作しましたが、平手やビームサーベルを握った手なんかも、同様のやり方で製作できると思います。
興味があればこの記事を参考に自作ハンドパーツの製作に挑戦してみてください。
それでは。










