プラモデルの組み立ての必需品!溶剤系の「接着剤」の種類を徹底解説!

溶剤系接着剤

プラモデルでは昔からプラスチックを溶かして接着する溶剤系接着材が多用されています。最近では接着剤の要らない、スナップフィットモデルも増えてきていますが、未だにスケールモデルなどの組み立てには接着剤が必要な物も多いです。

溶剤系接着剤にもいくつか種類があり、

  • くっつけるパーツに事前に接着剤を塗っておいて溶着させるセメント系接着材、
  • パーツの隙間に接着剤流し込んでパーツを溶着する流し込み系接着剤、
  • オレンジの香りが特徴のリモネンを主成分としたリモネン系接着剤、
  • ABSのパーツの接着が出来るABS系接着剤、などがあります

どれもプラモデルを作る上で欠かせない接着剤なので、特性を理解した上で上手に使い分けましょう。

溶剤系接着剤 セメント系

スチロール樹脂系有機溶剤と合成樹脂などが主成分の接着剤です。中身は少し粘度のある接着剤で、パーツの接着したい面に直接塗って使用します。

タミヤセメント

  • 値段  200 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度★★★★★
  • 乾燥速度☆☆☆★★

セメント系接着剤では一番ポピュラーな「タミヤセメント」です。瓶が四角の形状から”タミヤの角ビン”なんて呼び方をされてたりします。その特徴的なボトル形状から、倒れにくい、万が一倒れても大量の接着剤が流れ出すことがない、と謳っています。

中身が同じもので、容量が20ml(半分)になったタミヤセメント(六角ビン)もあります。

  • 値段 150 円
  • 内容量 20 ml

中身は角瓶のものと同じです。瓶の形が六角形になり、角瓶に比べて、内容量が半分になったタミヤセメントです。溶剤系接着剤自体あまり使わないという人に向けた商品です。

といっても値段の差は50円しか無いので、そこまで金銭面で苦しんでない限りはタミヤの角瓶を買ったほうがお得です。

クレオス Mr.セメント

  • 値段  180 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度☆★★★★
  • 乾燥速度☆☆☆★★

コチラはクレオスが販売しているセメント系の接着剤の「 Mr.セメント」 です。

ボトル形状は四角で、キャップは取扱し易いように細長い形状をしています。それと、タミヤセメントに比べて接着力が少し弱いと言われています。が、そんな極端に小さいパーツの接着でない限りは普通に使えるレベルです。コチラもMr.セメントにも内容量の少ないタイプがあります。

  • 値段  150 円
  • 内容量 25 ml

こちらは瓶の形状が丸くなっていて、背も高いので倒れやすいので注意して取り扱う必要がありますね。

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溶剤系接着剤 流し込み系

流し込み系接着剤は、セメント系とは違い、合わせたパーツの隙間に流し込んで使用するタイプの接着剤です。筆先はパーツの合わせ目にピンポイントに接着剤が流し込めるよう、細いものが付いています。

パーツの隙間に流れやすいように、接着剤の粘度が非常に低く、サラサラなのが特徴です。サラサラなので、接着したい部分意外の、スジ彫りやモールドなどにも流れてしまう恐れもあるため、注意して使用しないといけない場合もあります。

主成分はプラを溶かす強力な有機溶剤だけの物が殆どなので、接着剤のビンのフタを開けっ放しにしていたら、すごいスピードで中身の接着剤が揮発して無くなってしまいます。なので使用した後は、こまめにフタを締めておく癖をつけましょう。

タミヤセメント 流し込みタイプ

  • 値段  300 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度☆★★★★
  • 乾燥速度☆☆★★★

タミヤが販売している 「タミヤセメント 流し込みタイプ」 です。主成分は有機溶剤100%で、酢酸ブチル、アセトンで作られています。接着剤の乾燥スピードは比較的遅めです。なので他の流し込み系接着剤に比べて、落ち着いた作業ができます。

乾燥時間は遅いですが、プラを溶かす力は強いので、細かいパーツの接着をする時は注意が必要です。

タミヤセメント 流し込みタイプ 速乾

  • 値段  340 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度☆★★★★
  • 乾燥速度☆★★★★

タミヤセメント流し込みタイプの乾燥時間を早く改良したタイプの「タミヤセメント流し込みタイプ速乾」です。乾燥時間がお幅に短くなることで、作業性が向上し、工作の時間短縮にも繋がります。

乾燥時間が早くなった代償として、接着剤自体の揮発性も高くなっているので、フタを開けっ放しにしておくと中身がすぐ無くなります。

クレオス Mr.セメントS

  • 値段  250 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度☆☆★★★
  • 乾燥速度★★★★★

クレオスが販売している「Mr.セメントS流し込みタイプ」です。この流し込み接着剤は、かなり揮発性が高く、速乾タイプと言っていいでしょう。表面のプラを溶かす前に、塗ったところの接着剤がすぐ揮発してしまうので、プラスチックを溶かす力はそこまで強いとは言えません。

プラスチック同士の接着力もタミヤの流し込み接着剤に比べて、そこまで強くありません。ですが、パーツを過度に溶かしたりしないので、細かく繊細なパーツの接着には非常に便利に使えます。

クレオス Mr.セメントSP(スーパーパワー)

  • 値段  300 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度?????
  • 乾燥速度?????

2017/07/20に発売予定の クレオス の「Mr.セメントSP」です。まだ店頭では売り出してはいませんが、Mr.セメントSより、更に乾燥速度が上がり、接着強度が増したという改良版の流し込み接着剤です。

Mr.セメントSでもかなり乾燥時間は早いですが、それ以上の乾燥スピードになっているのは非常に興味がります。乾燥時間が早く、接着強度があるということは、溶剤系接着剤を使った合わせ目消しにも有効に使えそうですね。

GSR 強力溶着剤 接着剤

  • 値段  667 円
  • 内容量 100 ml
  • 接着強度★★★★★
  • 乾燥速度★★★★★

グッドスマイルレーシングが販売している「MSS-01GSR協力溶着剤」という流し込み接着剤です。乾燥時間が非常に早く、接着強度が強いのが特徴です。コチラも接着剤自体の揮発性がとても高いのでフタを開けっ放しにしておくと中身の減りが早くなるので注意が必要です。

元々はモデラーズが販売していたプラスチック用の接着剤らしいですね。なので、このGSR 強力接着剤はモデラーズの時代昔から愛用してる人も多いです。つめかえ用として、強力溶着剤マグナム も販売されています。

つめかえ用の値段は1810 円で、内容量は500 mlです。

500mlもあるので1本買えば当分の間はなくなることは無さそうです。つめかえ用なので、中のキャップに筆などが付いていません。なので、別で購入したり、中身の無くなった流し込み接着剤の容器に移し替えて使用する必要があります。

溶剤系接着剤 リモネン系

リモネンとは、柑橘系の果物の皮などから採れる成分で、プラスチックを溶かす性質があります。ちなみに第4類危険物第2石油類に該当するそうです。

有機溶剤特有の嫌な匂いがなく、むしろ柑橘系のオレンジの様な香りがするのが特徴です。オレンジの匂いなので家族が同じ部屋にいても、臭い匂いで迷惑をかけてしまうという事が無いのでいいですね。

リモネンは自然由来の成分で安全な溶剤というかわりに、乾燥時間の速さ、接着力、プラスチックの溶解力はそこまでありません。リモネンを主成分としている接着剤は、セメント系、流し込み系、と様々です。これもメーカーによっていくつか種類がでています。

タミヤ リモネンセメント

  • 値段  280 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度☆★★★★
  • 乾燥速度☆☆☆★★

タミヤから販売されている合成樹脂とリモネンを主成分とした「リモネンセメント」です。合成樹脂が含まれているので、リモネン系接着剤にありがちな接着力の弱さを克服しています。

タミヤ リモネンセメント(流し込みタイプ)

  • 値段 360 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度☆☆★★★
  • 乾燥速度☆☆★★★

タミヤから販売されているの「リモネンセメント(流し込みタイプ)」です。主成分の殆どがリモネンの接着剤で、揮発性、接着力はそこまで強くありません。これは全てのリモネン系接着剤に言えることなので仕方ないですね。

クレオス Mr.セメント・リモネン系

  • 値段 280 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度☆☆★★★
  • 乾燥速度☆☆★★★

クレオスが販売している「リモネン系の流し込み系接着剤」です。接着剤としての性能はタミヤのリモネンセメント(流し込みタイプ)とほとんど変わりません。好きなメーカーの方を選ぶといいでしょう。

クレオス Mr.セメント リモネンタイプ(標準・極細タイプ)

  • 値段 300 円
  • 内容量 3 ml
  • 接着強度☆☆★★★
  • 乾燥速度☆☆★★★

クレオスが販売しているペンタイプのリモネン系接着剤です。

ペンの容器なので、持ち運びが楽にでき、出先でのプラモデル製作で活躍してくれます。リモネン系なので溶剤系接着剤にある特有の嫌な匂いも無いので、周りを気にせず作業ができます。

ペン先が太めの、標準タイプと、細かい作業に適した、極細タイプ、の2種類が販売されています。自分が使いやすいと思う方を選びましょう。このペンタイプの接着剤は内容量が3mlしかないので、キャップを開けっ放しにしておくとすぐに中身が無くなり使えなくなるので注意して下さい。

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溶剤系接着剤 ABS用

ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン)が接着できる専用の溶剤系接着剤です。

この樹脂は主に、ガンプラの関節部や、コトブキヤのキットでよく使われています。一般的に多用されているPS樹脂に比べて、「強度」「耐衝撃性」「耐摩耗性」などが優れた樹脂です。

接着には、一般的な溶剤系接着剤では十分な強度が確保できないので、「ABS樹脂専用の接着剤」を使う必要があります。ABS用の接着剤は、普通のスチロール系接着剤に比べてプラへ対する溶解力が強いので、PS樹脂と一緒に使う場合は注意が必要です。

タミヤセメント ABS用

  • 値段  260 円
  • 内容量 40 ml
  • 接着強度★★★★★
  • 乾燥速度☆☆☆★★

四角い瓶で青いパッケージが特徴の「タミヤセメントABS用」です。フタにハケが付いていて、接着をするパーツにABS用接着剤を付けて使用します。普通のセメント系接着剤と同じつかいかたですね。

セメダイン 接着剤 ABS用

  • 値段  200 円
  • 内容量 30 ml
  • 接着強度★★★★★
  • 乾燥速度☆☆☆★★

セメダインから販売されている「セメダイン接着剤ABS用」です。かなり昔からあるABS用の接着剤で、多くの模型店で取り扱っています。使用感はタミヤ製もセメダイン製も似たような感じです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

プラモデルの製作でかかせない溶剤系の接着剤の紹介でした。組み立て以外でも、合わせ目消し、プラ板工作、ディティールアップパーツの取付などで、溶剤系接着剤をつかうところは多いです。

メーカーや種類によって、接着強度、溶剤の粘度、香り、などが違うので自分のやりたい工作に適した接着剤を選んで溶剤系接着剤を使いこなしましょう。