「ラッカーパテ」の種類を徹底比較!食い付きや乾燥時間の違いはあるのか?

ラッカーパテ

模型のパテと言えば、一番に「ラッカーパテ」を想像する方も多いと思います。パーツの合わせめを無くすために使われるのにはもちろん、改造したパーツの傷埋め、ポリパテ、レジンの気泡埋めなど、幅広く使われているパテです。

一般的に模型用として売られているラッカーパテは、名前通り、ラッカー系の溶剤が使われていて、若干プラスチックを溶かす成分が含まれています。そこに、タルクなどの顔料を溶かしてペースト状にしたものがラッカーパテとなります。

プラスチックとの相性もいいので、プラモデルと一緒に長年愛され続けているパテと言えますね。

模型で使用されるラッカーパテで一番有名なのはタミヤの「ベーシックパテ」ですが、それ以外にもいくつか種類があるので、今回はその種類を紹介していこうと思います。

ラッカーパテ 種類

タミヤ ラッカーパテ

こちら、「タミヤパテ ベーシックタイプ」です。金属製のチューブの容器に入っているラッカーパテで、値段は250円ほどでかなり安いです。

チューブから取り出した中身は、少しシルバーよりのグレーの色をしています。パテの粘度は結構高めで、使用する時は、パテの中身を塗料皿やパレットの上に少量出してから、爪楊枝やヘラを使ってパーツに塗りつけましょう。

有機溶剤が揮発することによって硬化していき、自然に硬化させるには、3~4日は乾燥時間が必要になります。この乾燥時間をケチって、1日程度だけしかラッカーパテを乾かさずにヤスリで整形をしてしまうと、整形後さらに乾燥が進んで、ラッカーパテの部分だけヒケてしまいます。

ラッカーパテ全般に言えることですが、このパテは乾燥する時に”ヒケる”ので、厚盛が出来なかったり、長い乾燥時間が必要だったりと上手く使いこなすには少し知識が必要になります。

乾燥時間を短くしたいときは「ドライブース」を使うと、ラッカーパテを1日程度で完全硬化させることもできます。

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乾燥後のラッカーパテは、プラスチックより柔らかいので紙やすり等でも削りやすく、整形作業がしやすいのも特徴です。

他にも「傷埋め」「合わせ目の処理」だけでなく、ラッカーパテを使ってパーツ表面に「ストラクチャーを作る」という技法もあります。

これは鋳造表現と言って、実際の金属を作る「鋳造」という作業で発生する、パーツ表面の凹凸を模型で再現する技法です。

やり方は簡単で、ラッカーパテをラッカー系シンナーで少し溶いて、穂先を短く整えた筆を使ってパーツ表面にラッカーパテを塗りつけていきます。塗りつける時は、筆で撫でるのではなく、筆についているラッカーパテを押し付けるようにトントン叩いて塗るようにします。

この鋳造表現をするのに使用するパテは出来るだけ「キメが粗いもの」で行うのがオススメ。このあと紹介する「タミヤパテ ホワイト」「フィニッシャーズ ラッカーパテ」「ロックペイントグレージングパテ」は決めが細かいパテの部類に入りますので、鋳造表現にはあまり適していないですね。

タミヤパテ ホワイト

こちらもタミヤから発売されている「タミヤパテ ホワイト」です。値段は280円。基本的には、タミヤパテベーシックタイプと殆ど同じラッカーパテです。

「厚盛は苦手」「乾燥後はヒケる」「切削性はかなり良い」と他のラッカーパテと同じような特性です。

このパテは、名前の通りパテの色がホワイトです。

主に、隠蔽力の弱い塗料を塗るパーツに使用したり、グレーのサーフェイサーを吹かないフィギュア(ガレキ)の表面処理なんかでよく使われます。塗装の工程でベーシックタイプのラッカーパテのグレーの色があったら問題がある箇所で使うって事ですね。

それ他の違いでは、ベーシックタイプに比べてかなりキメが細かいようです。これはラッカーパテを白色にする関係で、使用されている顔料(タルク)の種類が違う?からなのでしょうか。タミヤパテホワイトの方が、キメが細かくサラサラとしている印象です。

紙やすりで削った感じも、少しだけサラッとしています。なんだか湿っぽい削り心地です。個人的にはベーシックパテより、こっちのパテの方が使用感は好きなのですが、いかんせん色が白なので形状確認がし難いというのがネックですね。

フィニッシャーズ ラッカーパテ

フィニッシャーズから販売されている瓶に入っているタイプの「ラッカーパテ」です。中身のパテは綺麗な緑色をしているのが特徴。値段は1つで400円程度です。内容量は20gです。

タミヤパテに比べて、「プラへの食いつきが良く」「乾燥後のヒケが少なく」「乾燥時間も早い」「キメが細かい」という特徴があります。このパテは、こだわりの強い上級者モデラーによく愛用されているイメージがありますね。

パテの粘度調整用の「ラッカーパテ うすめ液 」も販売されています。このうすめ液は入れすぎてしまうと、乾燥時間が大幅に長くなったり、乾燥後のヒケも大きくなってしまうので、追加する際は様子を見ながら行いましょう。

ちなみに、このパテはタミヤラッカーパテのようにどこの店でも売っているようなかんじではありません。フィニッシャーズを取り扱っているお店でないと売られていない事が多いので、近くにそういうお店がない場合はネット注文などで手に入れるしか無いですね。

ロックペイント グレージングパテ グリーンII

こちらはロックペイントが販売している自動車の板金修理などで使われている「グレージングパテⅡ」です。
内容量は250gあります。プラモデルで使うなら一生分くらいの量が入っていますね。

値段は1本1000円程度です。パテの色は緑色をしていて、「プラへの食いつきが良く」「乾燥後のヒケが少なく」「乾燥時間が早い」「キメが細かい」というのが特徴です。

そっくりそのままフィニッシャーズと同じ説明になってしまいましたが、それも当然、フィニッシャーズのラッカーパテの中身は、このロックペイントのグレージングパテと同じものらしいです。

フィニッシャーズのパテ類はロックペイントのOEMが多いですよね。他にも「ポリパテHG細目」とかも中身はロックペイントのポリパテだったりします。

1000円で250gも入っているので、フィニッシャーズのラッカーパテよりかなりお得です。ただ、250gものラッカーパテを大量に使用するモデラーも滅多にいないと思います。大量に買って持て余すくらいなら黙ってフィニッシャーズのラッカーパテを買ったほうがお得ですね。

他にも、身内にモデラーがいて、ラッカーパテを共同購入してくれる人がいれば、ロックペイントのラッカーパテを買って値段と中身を分ければ、確実にフィニッシャーズの方よりお得に買えますね(笑)

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まとめ

最近は瞬間接着剤をラッカーパテの代わりとして使うモデラーが増えてきているので、ラッカーパテ自体の新商品とかは見ることが少なくなってきています。

しかし、ラッカーパテにしか出来ないような表現なんかもあるので、まだまだ出番は残っています。久しぶりにラッカーパテを使ってみたいという人も、この記事を参考にラッカーパテを選んでみて下さい。