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ガンプラを綺麗に撮影したい!モデラーが使う「撮影環境・カメラの設定」のコツ。

「プラモデルを作ったら、綺麗に写真を撮って保存したい!」と思っている方は結構いると思います。

インスタグラムやTwitterといった「SNS」を始め、写真選考を導入しているコンテスト、「オラザク」「GBWC(ガンダムビルダーズワールドカップ)」なども増え、模型を綺麗に撮影するスキルが重要になってきつつあります。

と言っても、SNSやコンテストで綺麗に撮影されている模型の写真を見ても、実際にどんな環境で撮影されているのかイマイチわからないものです。

独学で試行錯誤して自分の撮影環境を作っている方もいらっしゃるとは思いますが、どうせなら最初から「綺麗な写真が撮れる撮影環境」を事前に知っておいてから始めたいですよね。

というわけで、この記事では私が使用している撮影ブースと道具を例に 「ガンプラ完成品の写真の撮り方」について書いていこうと思います。

使用する道具について

まず、完成品を撮影するにあたって「撮影ブース」となるものを準備していきます。

撮影ブースと言いましても、部屋の風景が写りこまないように専用の「背景」を作ってあげるというイメージです。

使用する背景紙には、「紙」「布」「PVC製背景紙」なんかがあります。私は最近になってシワの付きにくいPVC製の背景紙を使いはじめました。

他にも、

  • 独特な模様が特徴の、紙の背景紙でよく使われる「レザック」
  • 美少女フィギュアの撮影で使われるハートや星といった可愛い模様の印刷された「プリントペーパー」
  • 高級感を醸し出す「大理石調の背景紙」

と、色んな種類があります。

プロの撮影スタジオでは、色んなシチュエーションの撮影に対応するために数百種類の背景紙をストックしてあるとか・・・

続いて、カメラの手ブレを抑えるための「三脚」です。

「三脚」は動かない物、”プラモデル”を撮るのには絶大な効果があります。あると無いとでは撮影の幅がかなり変わってきます。

綺麗な写真を撮るためには出来るだけISO値を下げたり、F値を絞ったりしてガンプラを撮影していくのですが、そうするとシャッター速度が遅くなり、カメラの手ブレが起こりやすくなってしまいます。

ですので、三脚はぜひ用意しておきたいアイテムです。

安いものでは2000円程度で購入できます。私が使用している三脚もSILK製の2000円程度の安物です。

と言っても、安いには安いなりの悪い所もあります。

  • 雲台の軸の動きが悪い
  • プラスチックパーツが多く、剛性が低い
  • 雲台のシューが大きい

と言っても、カメラの角度の微調整がやり難い、という点を除けば以外と安物でも使えます。私は安物を使い続けてます・・・

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それから忘れてはいけないのが「カメラ」ですね。これが無いと始まりません。

一眼レフでもコンデジでもスマホでもなんでも良いです。ちなみに、私が使用しているカメラは「ニコン D7200」です。そして、取り付けてある「レンズ」でも写真の写りが変わってきます。

模型で使用するオススメのレンズは「マクロレンズ」ですね。焦点距離は50mmくらいのを選ぶとちょうどいいでしょう。

私がプラモデルの撮影で使用しているレンズは「シグマの単焦点50mmマクロ」です。

▲マクロレンズを選ぶ理由としては、「机の上で作業中の写真も接近して撮影することが出来る」からです。

単焦点マクロレンズなのでズームが出来ないのですが、室内で使用する「物撮り用のレンズ」と限定してしまえば、格安で綺麗な写真が撮れるコスパのいいレンズと言えるでしょう。

現在はシグマでこのレンズは製造していないのですが、中古市場ではよく出回っているので欲しい方はそちらで購入すると良いと思います。

私はこのレンズを中古価格10000円ほどで購入しました。

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写真が撮れる環境を整える

道具が揃ったら、次は写真を撮れる環境を準備しましょう。

ここで必要になるのが、「作品を照らす光」です。

自然光を使用する

私は撮影用の光源になる専用のライトを持ち合わせていないので、窓から入ってくる太陽光を使っています。一番身近な光源でもあり、導入コストが0円という手軽さもあります。

ちょうど私の部屋の窓がすりガラス状になっているので、柔らかい光が手軽に使用できるのでよく使っています。

太陽光を使うにあたって注意しないといけないのが、直射日光をそのまま使わないという事です。

直射日光をそのまま被写体に当てると、直線的でくっきりとした影が落ちてしまい”ハイコントラスト”な写真になりあまり自然とは言えない仕上がりになってしまいます。

逆に、ジオラマやリアル系の模型にはよく映える光になりますね。しっかり影が落ちることで「スケール感が分からなくなる」という効果もあります。

ここでの太陽光を使うメリットとしては

  • 演色評価数がRa100(太陽光なので)
  • 圧倒的な光量なのでシャッター速度が早く出来る
  • ライトのように点で光るのではなく、窓全体の面で光っている光源が使える。

逆にデメリットとしては

  • 光源の位置が調整できない
  • 朝~昼の太陽が出ていない時でないと使えない
  • 雲によって光の強弱や変わったりする
  • 部屋の間取りによっては太陽光が入ってこない

なんかが挙げられます。

スタンドライトや撮影用ライトを使用する

自然光をメインで使っている私でも、本当はちゃんとした専用のライトとかを使って撮影をしたいものです。

お金に余裕があり機材に投資出来るのならば「フォトラ」「撮影用のソフトボックス」なんかがあれば完璧だと思います。

もちろん、「デスク用のスタンドライト」や、「クリップライト」でも問題なく使えます。

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▲プラモデルの撮影でよく使用されている簡易撮影用ライトの「フォトラ」。雑誌等で活躍している有名プロモデラーにも多数の愛用者がいるみたいです。折りたたみ式の”レフ板”も付いていてちょっとした物撮りから本格的な撮影まで幅広くこなせるライトです。

▲中華製の「写真照明用 ソフトボックス」。

本格的なカメラマンが使用しているイメージの強いソフトボックスですが、中華製なら1万円前後の手軽な値段で購入することができます。最近の中華製はかなり品質が高くなってきているのでバカに出来ないです。

写真証明用ソフトボックスの使用レビュー記事についてはガンプラ撮影で使える「ライトスタンド」を買ったので使用レビューをしてみる。をご覧ください。

ガンプラを撮るためのカメラの設定について

「撮影環境を整える」=「ホワイトバランスや露出が安定した環境で撮影できる」という事です。ということは、カメラの設定を固定できれば安定した品質の写真が撮れるというわけです。

撮影する環境の光の色を整える「ホワイトバランス(WB)」や、センサーの感度「ISO感度」、ピントの合っている深さを変更する「絞り(F値)」、手ブレを抑える「セルフタイマー」なんかの設定をします。

カメラ設定の詳しい内容については、別の記事で紹介していますのでガンプラを撮影をする上で知っておくと得をするカメラの基礎知識を参考にしてみてください。

カメラによっては、細かい設定の出来る出来ないや、設定のやり方なんかが全く違うので各自で取扱い説明書を参考にしてみてください。

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プラモデルの写真を撮る

ここまでの機材を揃えて、カメラの設定を調整できるようになれば、後は写真を撮るだけです。

作ったプラモデルを撮影ブースに立たせてみましょう。

ガンプラを立たせる位置、カメラの高さ

ここでのポイントですが、「後のスペースは広くとる」ようにしましょう。

こうすることによって背景紙の2面(ガンプラが立っている面と、垂直に持ち上がって背景となっている面)が綺麗に繋がっているような写真が撮れます。

汚い部屋で申し訳ないですが、、、

ガンプラ等の人形のロボットを撮る時のカメラの高さについてですが、「ガンプラの中心あたり」と同じ位の高さがオススメです。

これは私がよく使っている高さってだけなので、「この位置が正解」という訳ではないです。色んな角度で撮影してみて自分がいちばんいいと思える角度・高さを探してみてください。

▲このセッティングで撮影したのがコチラ

カメラ設定

  • 絞り優先モード
  • ISO100
  • 絞り:F10
  • セルフタイマー2秒

三脚を使用していれば、カメラをこのポジションに固定したまま、ガンプラの向きを変え「正面」「側面」「背面」「斜め」で撮ることができます。

後は、顔をメインに接写してみたり、カメラで上から撮影してみたり、下からアオリ気味で撮影してみたりして、沢山写真を撮りましょう。

ガンプラの完成写真を撮るときは、50枚~100枚の撮影枚数はザラにあります。

その中から、写りや構図の良い写真だけをピックアップしていき、10~20枚の良い写真だけを残していきます。

もし撮影中に、「背景の色が撮影するガンプラと合わないな」なんて感じた場合は、別の色を使ってみるのも手ですね。

「白いガンプラに白の背景」「黒いガンプラに黒の背景」にしてしまうと、背景とガンプラが同化してしまって分かりにくい写真になってしまいます。

無難に使える背景色として、「白」「黒」「グレー」なんかがありますので、この辺は臨機応変に対応していきましょう。

【書籍】模型をカッコよく撮りたい HJextra

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2017年の10月31日発売の「ホビージャパンエクストラ」では、プラモデルの物撮りだけをピックアップした書籍があります。

スマホを使用した初心者向けの撮影方法のHow to記事から、キャラクター、飛行機、車、などに分けた写真映えする構図、プロのカメラマンが使用するスタジオ、機材まで幅広く紹介されています。

極端な話をしてしまうと、この記事で伝えたいことは殆どこの本に書いてあります。もうコレさえあれば模型撮影で困ることは無いと言っていいくらいです。

実は、この本でも少しだけ自分の撮影環境についての記事を書かせて貰えたので、私の撮影環境も少しだけ紹介されていたりします。

模型撮影を本格的に始めたい方に是非読んでもらいたい本です。オススメです。

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おわりに

綺麗な写真を撮るためには、腕以上に、カメラやライティング、撮影ブース、といった「機材」が重要となってきます。

「スマホで簡単に綺麗な写真が撮れる方法」なんてのもたまに耳にしますが、やはりスマホのカメラでは限界があります。

もし、スマホカメラで本格的なカメラの様な写真が撮れるのなら、数十万の「一眼レフ」なんて必要無いわけですからね。

「道具の値段が高ければ高いほど良い。」と言うのはあながち間違ってはないと思います。

とは言え、あまりにもオーバースペックな高級機材を買う。というのも少し勿体無いですから、最低限自分が必要にしているスペックの物を選べるようになれるのが一番良いと思います。

プラモデルの撮影をしていくと、だんだん「自分の環境では何が出来て、何が出来ないか」がなんとなく分かってくると思います。

今回は私個人の撮影環境の紹介しか無かったですが、これから撮影をしようかと考えてる方から、プラモデルの撮影をしたことある方に、この記事が少しでも参考になってれば幸いです。

それでは。