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フィギュア複製を徹底解説!ガレキの原型パーツを粘土埋めしてみよう!

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こんにちは。柚P(@Nitori_cucumbere)です。

最近まで「ワンダーフェスティバル」という造形イベント用のフィギュアの複製作業をしていたのですが、今回は「型を使ったパーツの複製」について、いくつかの項目に分けながら紹介していこうかなと思います。

画像多めで、かなり長くなると思いますが最後まで付き合って頂ければ幸いです。

シリコン型を作るための「粘土埋め」とは?

シリコン型を作るには、まず始めに「複製したいパーツを油粘土に埋めてやる」必要があります。

この作業は「粘土埋め」といわれていて、シリコン型の出来を左右するとても重要な工程の一つです。

粘土埋めで失敗してしまうと、シリコン型が出来上がっても、レジンがうまく流れなかったりという注型ミスに繋がるので、やり方や押さえるポイントをしっかりと覚えておきましょう。

作業を始める前に、粘土埋めに必要なマテリアルや工具から説明していきます。

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用意するもの

原型(複製したいパーツ)

始めに用意するのは「複製したいパーツ」です。これがないと始まりません。

この複製したいパーツを元にシリコン型を作っていきます。そしてここでは、このオリジナルのパーツのことを”原型”と呼びます。

複製が出来るパーツの形状にはある程度限界があります。

あまりにも複雑なパーツは複製が難しかったりするので、適度に分割をして簡単な形状にしておくと良いでしょう。「複製しやすい形状や、複製が出来ない形状」についてはまた別の機会で詳しく記事を書きたいと思います。

油粘土

中部電磁器工業 ほいく粘土 500g 06-0355

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粘土埋めという名前の通り、原型を埋めるための「粘土」も必要になってきます。私が使用しているのは500gで¥300の「ほいく粘土」です。

粘土埋めで使用する粘土の選び方のポイントとしては

  • 粘土の硬さ (作業性の良さにつながる)
  • シリコンからの粘土の剥がしやすさ (余計な作業が減る)
  • 粘土の値段 (コスパ高いほうが財布に優しい)
  • 粘土の臭い (油臭いとテンション下がる)

この点を注意しながら選びます。

はじめて複製作業をする方は、粘土のクセもシリコンとの相性もわからないと思うので、無難に「ほいく粘土」をオススメします。

のし棒・めん棒

粘土を伸ばすために必要な「のし棒・めん棒」です。粘土が伸ばせる「丸い棒」ならなんでも良いです。

私が使用しているのは「38mm径の塩ビパイプ」です。ホームセンターで数百円で買いました。「安い」「表面がツルツル」「力を掛けても歪みにくい高い剛性」とのし棒として使うには十分な性能です。

粘土の表面はツルツルに仕上げる必要があるので、使用するのし棒の表面も綺麗なものを用意しましょう。木製の”のし棒”だと伸ばした粘土の表面に木目が付いてしまうのであまりオススメしません。

スパチュラ

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粘土の細かい所の整形をするために使う「スパチュラ」です。フィギュア製作でも使っている工具ですが、粘土埋めでも使います。

スパチュラはネットで探せばいくらでも安いのが出てきます。

といってもパテや粘土をよく使用するようなモデラーにとっては一生ものの工具になるので、模型やフィギュアを本格的にやろうと考えてる方は、ちゃんとしたスパチュラを購入しましょう。

粘土を伸ばすためのベースとなる板

机の上で粘土を広げるわけにはいかないので、粘土埋め専用のベース板を用意しましょう。

私が使用しているのはホームセンターの木材コーナーで売られている「MDFボード 板厚9mm」です。値段も安いのでオススメ。

型を作るサイズが決まっている場合は、ベース板を事前にカットしておくと取り回しがしやすくなります。このMDFボードには「木目」が無いので、「簡単に加工が出来る」というのもMDFボードを使用している理由の一つです。

回転テーブル

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このアイテムは無くても大丈夫です。用意しておくと粘土埋め作業が格段に楽になる便利アイテムの一つです。「回転テーブル」という名前の商品でダイソーにて¥150で購入しました。

粘土埋めの作業中は、型を色んな方向に回転させながらパーツを埋めていきます。つまり、このような「回転テーブル」の上で作業すれば、型の回転を楽に行えるというわけです。

ちなみに、ダイソーで購入したそのままだと、テーブルの動きがかなり悪いです。

なので中心に刺さっているプラスネジを抜いて、中に入っているベアリング球にグリスや潤滑剤を差してやりましょう。これをするだけで動きが格段に良くなります。

型枠

シリコンを流すとき”壁”の役割を担う「型枠」です。写真のはウェーブから販売されている「キャスティングウォール」です。

型枠は、プラ板を四角に組み立たてて自作したり、「レゴ」や「ダイヤブロック」といったブロックも使えます。

同じようなブロックタイプの型枠で、ボークス(造形村)から「型取り用ブロック」や、ウェーブの「型取りブロック」なんかもあります。ですがどちらも全く使い物にならないのでオススメはしません。(どちらも使用経験あり。)

模型メーカーが販売している複製専用のブロックタイプの型枠は、精度が非常に悪く、ブロックのかみ合わせが悪い物が殆どです。

ブロック自体に成形の時に出来たのバリがあったりするので、その精度の悪さから組み立た壁にスキマが出来てしまい、流したシリコンがそのスキマから流れ出てしまいます。壁の意味がありません。

その点、「レゴ」や「ダイヤブロック」といった知育玩具として売られているブロックは、パーツの精度も非常に良く、ブロックの合わせ目のスキマも少ないのでシリコンの漏れも抑えられます。

使わないレゴが、家に残っているならそれを使えば良いのですが、新規で購入するとなるのレゴは値段が高いのでそういう場合は「ダイヤブロック」が安くてオススメです。試しで購入するなら値段の安い「ダイヤブロック BASIC 100」が良いでしょう。 

ダイヤブロック BASIC 100 DBB-06

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粘土を伸ばしてベースを作る

道具を準備したら、さっそく粘土埋めの作業を始めていきます。

まずは「のし棒」を使って粘土を伸ばします。油粘土のアブラや、臭いが手についたら嫌ならゴム手袋をして作業をしましょう。

ポイント:粘土は温めると柔らかくなり作業がしやすい

ここでちょっと小技の紹介。使用する油粘土は事前に温めておくと、柔らかくなるので伸ばしやすくなり格段に作業効率が上がります。

温める方法は色々あると思いますが、夏場は日向に放置しておくとか、冬場なら「こたつ」や「ドライブース」に粘土を入れておけばいい感じに柔らかくなってくれます。私はドライブースに数時間放置して柔らかくなった粘土を使用しました。

【ガンプラ工具】山善の食器乾燥機を使って自作の「ドライブース」を製作してみた。

粘土を均等に伸ばすコツ

パーツを埋めるためのベースは出来る限り「平面」にしておくことが重要となってきます。斜めになっていたり、凸凹な面を作ってしまうと、シリコン型の合いが悪くなったり、レジンを流したときに大きなバリやズレが出る原因にもなります。

コツと言うほどの事ではないですが、私のやり方を紹介します。これが正解という訳ではないです。あくまでも1つのやり方として参考にしてください。

まずは、型の大きさにカットしたMDFボードの中心に、ほいく粘土を置きます。

そしたら、始めに「縦」と「横」の「十字」にのし棒を使って粘土を伸ばしていきます。

ここで「どこまで粘土を伸ばすか」といった位置を決めます。

最後に、伸ばしていない残った角を「バッテン”✖”」の向きで伸ばしていきます。

伸ばす手順を「 十 → ✖ 」にしてやると粘土の四角の形をそのままに均等に伸ばすことが出来ます。

ベースの板からはみ出した粘土はカッターで切り離して整えておきましょう。切り離した粘土も、後の作業で使用するので、1つにまとめて保管しておきます。

伸ばした粘土を型枠のサイズにカットする

ベースに使っているMDFボードと同じサイズに粘土を切りましたが、このままだと粘土のサイズが少し大きいので、型枠の中にうまく入りません。なので再度、型枠に合わせて粘土を少しだけカットしましょう。

粘土を切るための”アタリ”がほしいので、型枠を粘土に軽く押し付けて跡を付けます。

こんな感じに跡が付けばOKです。この跡を目印にカッターで切っていきます。切れ味の良い新品のカッターの刃を使うとスーッと綺麗に切れます。

ここでちょっと商品紹介。シリコンや粘土を切る作業で私が愛用しているのが、オルファの「特専M型 プロ用中型カッター 145B」です。

刃厚が0.25mmと極薄なので抵抗も少ないです。切れ味も通常のカッターより高い気がします。ほんとにカミソリみたいな切れ味です。

オルファ(OLFA) 特専M型 プロ用中型カッター 145B

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刃厚が薄いので刃自体の剛性は低いですが、そのぶん刃を曲げて特殊なカットが出来たりもします。

こんな感じで型枠と同じ大きさにカットします。これが粘土埋めをするためのすべての基本となるベースとなるので、精度の高い平面をしっかり作りましょう。

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粘土にフィギュアの原型パーツを埋めていく

ようやく粘土埋めのメインとなる作業になります。

ここでは、先程作った粘土のベースに「複製したいパーツ」や「レジンが流す湯口」などを埋めこんでいきます。

まず始めに、レジンを注ぐための入り口となる「湯口」から作っていきます。

コレが湯口となるパーツの原型。ダイソーで売っている「タピオカ用の極太ストロー」を短く切って中に粘土を詰め込んで作りました。

なぜ湯口となるパーツに「タピオカ用ストロー」を使っているかは、後の記事フィギュア複製を徹底解説!シリコン型にレジンを流してパーツ量産してみよう!でわかると思うので説明は省いて先に進みます。

始めに、埋めたい位置にパーツを仮置きします。

一度パーツを埋めてしまうと後からの位置変更は難しいので、パーツを埋めるレイアウトをしっかり考えてから確実な位置決めをしましょう。

位置が決まったら、パーツを埋めるために粘土を掘ります。

「パーツを粘土に強く押し付けて無理やり埋める」という強引なやり方もありますが、パーツの破損や、せっかく作った粘土の平面が崩れたりするので今回はそのやり方はしません。

パーツの大きさに合わせてV字にカットしてみました。ここに「湯口パーツ」がはまるわけです。

はめてみました。この状態だと乗せただけなので粘土とパーツつの間にスキマがあります。これを残したままシリコンを流してしまうと、この隙間にシリコンが入っていき綺麗なシリコン型ができないので、しっかり埋めていきましょう。

パーツを粘土の隙間を埋める作業は、指では絶対に出来ません。爪楊枝でも難しいです。

そんな時に登場するのが「スパチュラ」です。このような粘土埋めで使える「ヘラ」があるのと無いのでは、型作りの綺麗さに大きな差が出てきます。

数種類のヘラを使って丁寧にスキマを潰していきます。ついでに平たいスパチュラで表面を撫でて細かいキズも磨いて消しておきましょう。

そんなこんなで、「湯口パーツ」の粘土埋めは完了です。これが粘土埋めの基本的なやり方です。

丁寧に作業しましたが実際のところ、「湯口パーツ」は綺麗に複製して使いたいというパーツでは無いので、適当に埋めても良かったんですけどね(笑)

パーツを埋める「ズボンパーツ」

続いて、フィギュアの「ズボン」にあたるパーツの粘土埋めです。裾のくぼみがあったりするので、少し面倒ですが丁寧に粘土埋めをしていきましょう。

まずは、先ほどと同じように位置決めからです。パーツの上に気泡が溜まらないように基本的にパーツは斜めに配置します。「パーツを埋める向き」や「レイアウト」についても、また別の記事で詳しく説明できたらと思っています。

位置が決まったら、粘土を掘るためにパーツの形をなぞって下書きをします。私は爪楊枝を使って粘土に跡を付けています。粘土に跡さえ付けば使う道具はなんでも良いです。

薄くて分かりづらいですが、掘る位置の下書きが出来ました。ここを目印にスパチュラで粘土を掘っていきます。

こんなもんでしょうか。ということでパーツを仮置きして様子をみてみましょう。

うーん、浅いですね。

パーツの半分くらいまで埋まるのをイメージしていたので、あの掘る量ではまだまだ浅かったみたいです。なので、思い切ってカッターでパーツの形に穴を空けました。

こんな感じ。粘土にこんな穴を空けて大丈夫なのか?と思うかも知れませんが、最後の仕上げでパーツを粘土の合わせ目にスキマさえ作らなければ問題ないです。

やっとパーツの半分まで埋めることが出来ました。ここから更に細かい部分の調整をしていきます。

ズボン裾の粘土埋め

ズボンの裾となる部分はコチラ。

空間把握能力が優れている方はなんとなく想像出来るかと思いますが、シリコンで作る二面型(表と裏の2面で構成される型)では、この裾の部分が「無理抜き」となってしまいます。

無理抜きとは
型に引っかかって取り出せない形状、複製することが困難な形状を複製すること。

「無理抜き」といってもプラモデルを整形しているような「金型」とは違い、シリコン型はある程度の”柔軟性”があるので、無理な形状でも頑張れば複製することが出来ます。

とは言っても「シリコン型に強い負荷がかかる部分」には変わりないので、「強度」や「抜きやすさ」を考えながら粘土埋めをしましょう。

まずは、裾の中に粘土をムニュっと埋め込みます。そしてスボンの形状に合わせるように形を整えます。

そしたら、パーツをはめ込む穴に入れた時に粘土平面の部分に干渉しないように、底面をカッターで平たくカットしておきます。

そして、粘土にパーツをはめ込みます。この状態ではまだ粘土同士が綺麗にくっついていないので、スパチュラやカッターを使用して形を整えます。

整えました。

こんな感じで「くぼんだ裾の部分」の粘土埋めをします。裾部分に大きめのブロックを作ることで、複製中にレジンにシリコンが持って行かれる(千切れる)という事故が起こりにくいようにしています。

残ったパーツのスキマ埋める

その他の粘土とパーツのスキマもスパチュラで埋めていきます。その中でこのような「大きな穴」となっている部分には、小さくちぎった粘土を詰め込んで処理しましょう。

適当にちぎった粘土を置きます。

スパチュラを使って隙間にグイグイと押し込みます。このような”角”のあるパーツの粘土埋めをする時は、先端の尖った平たいスパチュラが活躍します。

これで隙間が綺麗に無くなりました。

粘土埋めはまだまだ続きます。

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パーツを埋める「薄物の立体的なパーツ」

次に埋めるのはコチラ。服の背中側の裾にあたるパーツです。薄物のパーツなので粘土に押さえつけて埋めたりなんかしたら確実にパーツが破損します。

これもさっきの応用みたいなやり方で埋めていきます。まずは位置決めをして、埋めたい部分を爪楊枝で下書きします。

そして、同じように粘土を掘ります。この穴にパーツがはまるわけですね。

このままだと、まだ粘土とパーツの隙間が大きく、トンネルのようになったままです。なのでこの隙間に粘土を盛って埋めていきます。

これも「ズボンのパーツの裾」でやった技の応用ですね。いったんパーツを粘土のベースから離して、パーツ自体に粘土を盛り付けて先に整形しておきます。

パーツに粘土を盛り付け終わったら、ベースの粘土との当たり面が平らになるようにカッターで整形しておきます。

これでバッチリです。パーツと粘土がしっかりハマりました。

後は先程と同じように、残った隙間をスパチュラで埋めてやれば完成です。

パーツを埋める「複雑な服のパーツ」

最後は形状がとても複雑で大型の「服」のパーツの粘土埋めの紹介です。複雑と言っても、やることはすべてさっきの応用みたいなものなので、ささっと進めましょう。

まずは粘土を掘るための下書きから。これも同じように爪楊枝でざっくり下書きをします。

今回は大きな服のパーツなので初めから粘土を切って掘りました。

穴を空けました。服のパーツが入るか確認してみましょう。

パーツが大きいので、1/3くらいしか埋まりませんでしたが、まあとりあえずは大丈夫でしょう。あとの粘土埋めで対応しましょう。

裾の穴を埋める

これも「スボンの裾の処理」の応用ですね。隙間が大きく出来る部分に、直接粘土を盛ります。

(手違いでさっきの写真のパーツとは別のモノになってまが、パーツの作りは基本一緒なので気にしないでください。)

そしたら、ベースの粘土に合わせます。粘土の余分がはみ出してるのが気になりますね。なので、

カッターを使って、

綺麗に切り離しました。

大まかな形を出したら、後はスパチュラでパーツと粘土の隙間を埋めて綺麗に整形します。

これで裾の処理はOKです。続いてほかの隙間も埋めていきましょう。

腕の「無理抜き部分」をつぶす

この部分、そのままでは逆テーパーの付いた「無理抜き」の型になってしまうので、少し多めに粘土を盛って、無理抜きの負担を少なくしましょう。

パーツにスジボリがあるので、そこを埋めないようにしらたこんな感じになりました。

「無理抜きをつぶす」って言った割にはあんまり効果無さそうな形状になってしまいましたね・・・

パーティングラインと湯口の位置を調整

服の上には「チャックの金具」となるモールドがあります。シリコン型にしてレジンを流したとき、この部分に気泡が溜まってしまいそうです。ですがこの状態では「チャック」の部分の気泡を逃がす湯口が作れません。

なので、このチャック部分に湯口が作れるような粘土埋めをしていきましょう。

シリコン型での型を合わせた時に出来る「パーティングライン」は、粘土埋めの作業で決まります。パーツと粘土が繋がっている部分がそのまま「パーティングライン」になります。

そして、レジンが流れる「湯口」も同じく粘土埋めの段階で決まります。さらに、湯口は粘土の上にしか作れません。つまりパーティングライン上にしか湯口が作れないというわけですね。なので、湯口を作りたい部分にパーティングラインを移動させる事さえ出来れば、「任意の場所に湯口が作れる」というわけです。

なのでこのパーツだと、チャックの部分にパーティングラインが来るように粘土を盛り付けました。

あとは同じようにスパチュラで整えてやれば完成です。これでチャックの先端部分に湯口が作れそうです。

湯口とパーツを繋げる

ざっくり説明すると、プラモデルで言うところの「ランナー」を作る、という作業です。

使うのはコチラ。タミヤの角棒(各種)です。

私がメインで使用しているのは、「3mm角棒」です。

太すぎてもレジンが無駄になるし、細すぎてもレジンの流れや気泡の抜けが悪かったりります。個人的には3mmがちょうどいい感じです。

そして、レジンを流すメインとなる湯口には5mmの角棒を使います。うまいこと使い分けましょう。

こんな感じです。湯口に直接繋がっている道には「5mm角棒」、それ以外は「3mm角棒」を使用しています。

埋める角棒は平面に対して◇の向きで埋めます。この向きで埋めれば、シリコン型から湯口が剥がれやすくなります。

ちなみに、端っこの方に「コの字」に埋めてある角棒は湯口とは関係ありません。これは「レジンの漏れ止め」で取り付けているものシリコーン型でのレジン漏れをふせぐ小技!タミヤ角棒を使った「漏れ止め」の作り方の紹介の記事で紹介しています。

湯口の繋げるポイントも、色々あります。失敗しやすい湯口の繋げ方や、意外と大丈夫な湯口の繋げ方とか様々です。詳しくはパーツ複製の粘土埋めで大切な「配置・レイアウト」についての基礎知識の記事を参考にしてみてください。

型ズレ防止のダボ穴を作る

複製で使用するシリコン型は「レジンの化学反応による硬化熱」や「溶剤成分による型の劣化」など色んな環境に耐える必要があります。

しかし、いくらシリコンがレジン等の有機溶剤に強いからと言っても、数十回とレジンを流して複製をしていくと必ずシリコン型は歪んできます。

2個とか5個とかの少数の複製なら、あまり気にしなくてもいいのですが、イベントで販売するために20個~50個とかを複製するとなると、シリコン型の型ズレの対策をしっかりやっておきましょう。

作業自体はとても簡単です。

まずはダボをスタンプするための道具を用意します。私は机の上に転がっていたタミヤの「3mm角棒」と「5mm角棒」をヤスリで綺麗に整えたものを使いました。

この角棒で作ったスタンプを粘土に押し付けてダボを作っていきます。スタンプしていく場所はパーツ近くの部分だったり、パーツとパーツの間だったり、「型ズレしたら問題がある部分」にスタンプします。

こんな感じで全体的にスタンプします。始めは丁寧に作業をするんですが、後半は集中力が無くなって雑にスタンプしてしまっています・・・

ここで注意しないといけないのは「粘土の側面には絶対にダボを作らない」という事です。

2面型なのでこれは当たり前のことですね、側面にダボがあったら「型同士が外れなくなる」or「外し難くなってしまう」という問題が出てきます。

あと、この「ダボ」については、私自身あまり詳しい事は知りません。ダボの大きさはどれくらいが一番良いのか、「丸」のダボがいいのか「角」のダボがいいのか、ダボを作る深さはどのくらいが適正なのか・・・

「こういうダボがいいよ」とか「この形、このやり方はダメ」みたいなのがあれば是非是日コメントで教えて頂ければと思います。

「粘土埋め」の作業終了

湯口を追加して、ダボも作ったら「粘土埋め」の作業は終了です。複製作業で一番大変で難しい作業がこの「粘土埋め」となります。コレさえ乗り切れば後は単純な作業ばかりなので、ここまでやってしまえば複製作業の8割は終わったようなもんです。

ここまで偉そうに書きましたが、私自身もまだまだ知らないことや型作りでの失敗も多いです。この記事の中で、「これはやったほうがいい」とか「このやり方はダメ」とか気になったことがあれば是日コメント欄の方で指摘頂ければ幸いです。

次の記事では、この粘土埋めしたものに「シリコン」を流して本格的なシリコン型に置き換えていきます。

続きはコチラの記事『シリコン型とレジンを使った本格的な複製をしてみた!「シリコーンを使って型を作る編」』からどうぞ。

それでは。