筆の穂先を下向きに保管できる特殊な「筆置き」を作ってみた。

アイキャッチ

こんにちは。柚P(@Nitori_cucumber)です。

みなさんは模型で使っている「筆」の保管ってどうやっていますか?ペン立てに刺してたり、トレーの中に平置きにしてたり、保管方法は人によって様々だと思います。

私はと言うと、「筆の穂先を下向きにした状態」で保管しています。どうやって下向きに保管してるの?って思う方も多いと思いますので、今回は私が使用している「ちょっと特殊な筆置き」について紹介してみたいと思います。

穂先を下向きに保管できる「筆置き」

いきなりですが、これが完成形の「筆置き」です。ぱっと見、筆が宙に浮いているように見えません?実はこれ、上部の木材に「磁石」を埋め込んで、一方、筆には「釘(鉄製)」を埋め込んであります。

つまり「磁石」と「釘」が磁力で引きつけ合うことによって筆が吊り下がっている状態を維持しているというわけです。

「下向きに保管すること」についての考察してみる

筆なんて上向きで保管してる人が殆どなのに、なぜ今更「下向き保管が良い」なんて言われてるんだろう?って思いますよね。

この「下向きに保管する事による効果」としては

  • 上向きに保管してると、有機溶剤が筆の根本にある毛をまとめている接着剤が劣化して抜け毛が増える
  • 柄に使われている塗料が有機溶剤で溶ける
  • 上向きに乾かすとすると重力で穂先に負担がかかる
  • 上向きだと根本に水分や有機溶剤が溜まりやすいので、カビが生えたりし易い

なんかがあるようです。もしかしたら他にもちゃんとした理由があるのかも。他にもあったらコメントください。

正直なところ、上向きだろうが下向きだろうが、使ってれば抜け毛は増えるし、模型用の筆の柄は有機溶剤で溶けないものがほとんどだし、重力の負担が~つっても目に見てわかるレベルじゃない、模型では揮発性の高い溶剤を使うのでカビとか無縁なのでは?って思いましたね。

こういうのを作っておいて云うのもなんですけど、私自身も「下向きにして良かった!」という効果を実感はほどんどないんですけどね(笑)

と思いつつも、「やらないよりはやったほうが絶対いい!」という気持ちでこの筆置きを製作した次第でございます。

これまで筆の穂先を下向きにして乾かす方法として「洗濯物の靴下のように、物干しハンガーで挟んで乾かす」というやり方がありました。ですがこれでは、使用する度にクリップを持って筆を外して、使い終わったらクリップの口を開いて筆を挟んで・・・と筆を使うだけで、かなり面倒くさい作業が発生してしまいます。

そして、筆を購入したときに付属している穂先の「キャップ」を付けて下向きにして保管する、という手もあります。ですがコレも、キャップを取り外す手間や、キャップがを付けていることで穂先の乾きが遅くなるので穂先にダメージが入りやすいというデメリットがあります。

ネットで「筆 下向き 保管」で調べても、画期的な方法で保管してる方はあまりいませんでしたね・・・

そんな面倒くさい下向き保管の方法が蔓延してる中、考えたのがコチラの方法です。

この「筆置き」は磁石で固定されているので、筆を取ったら磁石でつながっている部分は簡単に離れるし、筆を近づけたら磁石に引き寄せられて簡単に筆を固定することが出来ます。ストレスフリーです。

ですが、この筆置きを使った運用でも注意しとかないといけない点があります。まず、この筆置を作るにあたって「筆が底に付かないくらいの高さが必要」という点。私は自作の棚の上段部分に設置したのでこの問題はありませんが、卓上で使えるように作るなら結構な高さが必要になってきます。

それから、この筆置で運用する筆にはすべて「釘を差し込む”改造”をしないといけない」という点。この作業は「筆は使い捨て!」みたいな使い方をしているモデラーさんには少し面倒ですね。私は、筆をそこまで使用しない&新しい筆もそんなに購入しないので、この面倒くさい作業は最初だけで終わります。

最後に、「結構場所をとる」という点。筆の種類が増えるにつれて幅もどんどん広くなっていきます。磁石を埋め込むスペースを縮めたりしたら、ある程度の対策は取れそうですがやはり普通のペン立てタイプのように「コンパクトに大量の筆を保管できる」というのは無理そうです。

この3点さえ気にならなければ、是非作ってみてください!

スポンサーリンク

「筆置き」を作ってみる。

作り方の紹介です。といっても、プラモデルとか作ってる人なら写真見ただけでパパっと作れちゃいそうですけどね。

まずは、筆を固定するためのベースから作ります。

これがベースです。

部屋の床に転がっていた「15mm×10mmの角棒」が材料となっております。この木材に鉛筆を使って15mm間隔で印を付けます。これが磁石を埋め込む穴を開ける目印になります。

そしたら、この15mm間隔で印をした所の中心に、ドリルで穴を開けます。

開ける穴の大きさは、磁石の直径-0.1~-0.2くらいがオススメ。私はダイソーで購入した「直径5mmネオジム磁石」を使ったので4.8mmのドリルで穴を開けました。少し小さめのドリルで穴を開けることで、ネオジム磁石が圧入できるという算段です。

ダイソーでなくても、ネオジム磁石もAmazonで売ってますね。100個も入っていますが値段が720円とお買い得。筆を100本所有してる方は是非これを買って作ってください。

穴を開けたら、そこに磁石を埋め込んで完成です。「穴が大きすぎて磁石がすぐ取れる」という方は、黙って接着剤を使ってください。ネオジム磁石は金属なので、出来れば粘度の高いようなゴム系の接着剤がいいですね。2液タイプのエポキシ接着剤でもいいですね。

私がよく愛用してるのはセメダインの「スーパーX2」です。エポキシ系接着剤よりゴム素材への食い付きが良く、速乾性なので乾きもめちゃくちゃ早いです。ただちょっと糸を引きやすい性質ってのが難点。

 

 

「筆置き」で使う筆の改造

市販で買ってきた筆には、磁石にくっつくような部分はほぼありません。なので自分で作ってやる必要があります。

用意するのはこちらの「釘」

長さが10mmの小さいやつです。たしか、ホームセンターで売ってた一番小さいやつを買いました。

釘の軸の径は0.8~0.9mmくらいでした。なので、筆に開ける穴は0.7mmにしましょう。これもさっきと同じような理由で「釘を圧入する」という意味を込めて0.1mmほど細い穴を開けます。

まずは、筆のおしりの尖っている部分をヤスリを使って、少しだけ平にします。こうしておくと、穴を開けるドリルの刃が立てやすくなります。

そしたらドリルで穴を開けます。ある程度の深さまで開けましょう。

今回使用するのはかなり細い釘なので、ドリルで穴を開けずに無理やり釘を打ち込んでもいいんですけど、筆の柄は細いので最悪の場合割れてしまったりするので、仮の穴は開けておいたほうがいいです。保険みたいなもんですね。

そしたら釘を差し込みます。指で釘を軽く引っ張って「取れないかな?」というくらいならOKです。筆の重さなんて知れてるので、ガッチリ釘が固定されている必要もありません。

最後に出っ張った部分を切り離します。個人的に、釘のT字の頭は無い方が安定して固定できるような気がします。

あと、釘を切り離すのに使用するニッパーは「プラモデル用・ゲート用」とか使ったらダメですよ。刃がかけます。ちゃんと金属線をカットするニッパーを使いましょう。

 

こんな感じに釘が埋め込めれば完成です。

加工した部分の色剥げが気になる方は、マジックとかで色を塗り直すと目立たなくなります。綺麗に仕上がりました。

あとはこの筆を先程作った磁石のベースにくっつければ完成です!

 

スポンサーリンク

終わりに

いかがでしたでしょうか。

筆は安いと言っても、1本300円~700円はするので頻繁に買い換えてると出費が以外と馬鹿になりません。しかも一番使用頻度の高いデリケートな面相筆なんかは1本1200円するものなんかもあります。

こういったデリケートな道具も大切に保管、メンテナンスをしていれば長く使い続けることが出来るというものです。興味があればこの記事を参考に是非作ってみてください。

それでは。