合わせ目を消してガンプラのパーツ同士を完全に一体化させるコツを徹底解説!!

合わせ目消し

ガンプラを作っていく中で、パーツ同士の合わせ目を消したい部分ってありますよね。

合わせ目が出たらいけないということも無いのですが、パーツの種類によっては、その合わせ目が違和感になってしまうこともあります

この合わせ目はパーツを加工することによって、合わせ目をパテや接着剤で埋めたり、デザインとして馴染ませて対応することが多いです。

処理については様々な方法がありますが、今回は最もポピュラーな「合わせ目をスジボリに変える」「パテで埋める」「上からプラ板を貼り付ける」の3種類を詳しく紹介していきます。

 

合わせ目を生かして「スジボリ」を作る

パテや接着剤で埋めたりせずに、「スジボリ」を作ることによって合わせ目を馴染ませる方法です。

パーツ同士を接着する必要が無いので、塗装作業時にパーツを後からバラさないといけない、なんて箇所にオススメの加工ですね。

スジボリを作ることによって、パーツにも程よい情報量が加わりちょっとしたディティールアップにも繋がります。

スジボリを作る方法

用意する道具はナイフのみです。

まずパーツの合わせ目を確認してみましょう。

このパーツの真ん中に入っている合わせ目をスジボリに変えていきましょう。

まずは、パーツをいったん分解します。

パーツを開いたら、合わせ目になっている「エッジの部分」を確認してみましょう。

この赤のラインを引いた角を、ナイフを使用して細いC面を作ります。

C面の幅は大体0.05mm~0.1mmくらいでしょうか。パーツの両側に細いC面を作ってください。

よく分から無い人は、パーツを合わせたりして確認しながら少しづつC面の大きさを調整しながら作業しましょう。

接写してみました。C面の角度は大体45度くらいですね。

角度を変えることによって、スジボリの深さなんかも変わってきます。

「この角度でC面を作ればスジボリはこのくらいになる」というのを説明するのは難しいので、自分で色々試してみるのが一番分かりやすくて良いかと思います。

 

両方のパーツの加工ができたら、パーツを組み立ててスジボリになっているか見てみましょう。

このような方法を使えば、合わせ目をスジボリに変えることができます。

 

 

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合わせ目の段落ちモールド

段落ちモールドって聞くと、なんだか難しそうなイメージがしますよね。

ガンプラでも、始めから合わせ目の部分に段落ちモールドが多用されていたりもしています。

先ほど紹介した、「合わせ目をスジボリに変える方法」と同じように、後からでもパーツを分解でき、ディティールアップにも繋がる合わせ目処理と言えますね。

 

合わせ目に段落ちモールドを作る方法

段落ちモールドを作る工具ですが、基本的に私は「BMCタガネ」や、簡単なところなら「デザインナイフ」を使用しています。

それ以外にも段落ちモールを作れる工具も出ています。

▲スジボリ堂から段落ちモールドを作る ”BMCダンモ” という専用の工具です。

今回は私がBMCダンモを所有していないのでこの工具は使いませ。それ以外の工具を使って「段落ちモールド」を作っていきましょう。

 

まずは、デザインナイフを使ったやり方から紹介します。

簡単なところならナイフ一本でも出来てしまいます。

例えば、このパーツ。

このパーツの中心にある合わせ目を段落ちモールドにしましょう。

合わさっているパーツを一旦ばらしてから作業をします。

分解したパーツの片方のフチにデザインナイフで「L字」に切り込みを入れて削ります。

▼これだけで簡単に段落ちモールドが作れます。小さいパーツで尚且つ、加工する部分が短い場合のみ使える方法ですね。

 

曲面における段落ちモールドの作り方

段落ちモールドを作るのが少し難しくなってくるのが、このような曲面になっているパーツです。

この場合、先程紹介した「デザインナイフを使用した方法」で加工しようとしても、ナイフの刃がまっすぐなので曲面の多い丸いパーツを綺麗に切る事が出来ないので適していません。

こういう場合には「BMCダンモ」や「タガネ」を使用して段落ちモールドを作りましょう。

今回は、あいにくBMCダンモは手元に無いので、「タガネ」を使用した段落ちモールドの加工を紹介します。

▲使用するのはBMCタガネの1.0mm幅です。

 

まず、合わせ目になっているパーツの間に、0.3mmのプラ板を挟みます。

プラ板はタガネで段落ちモールドを彫るためのガイドになるだけなので、接着はしないでください。

プラ板を挟んだら、ガイドとして使用しやすいようにニッパーなどで形を整えておきましょう。

次に、先程挟んだガイドの側面を沿わすようにして、タガネを使って一定の幅の溝を掘っていきます。

 

幅の広いタガネを使うコツですが、強い力を加えて一発で深く掘ろうとすると、スジボリのフチも底も汚くなり綺麗には仕上がりません。

軽い力で何回もなぞってやる事で、綺麗な溝を彫ることが出来ます。

モールドを掘ったら、パーツに挟んでいたプラ板を取って完成です。

曲面が多かったり大きいパーツに段落ちモールドを作る場合は、このような方法がオススメです。

 

合わせ目にモールドを追加

最後に、「合わせ目の上にプラ板を貼って新規でモールドを追加することによって合わせ目を消す」という方法です。

プラ板を加工を合わせ目の上に貼り付けることで合わせ目を隠します。

▲塗装をしない方でも「ランナータグ」を使えばこの方法は使えます。

ランナーについているタグなら、成型色が同じプラ板が作れるので、それを使用して合わせ目消しをするといいでしょう。

 

それでは、ランナーダグを加工してコチラの武器の合わせ目消しをしていきましょう。

真ん中に派手に入っている合わせ目の上にプラ板を貼っていくわけなんですが、今回は「ランナータグ」を使用するのでそちらの加工を先に進めていきましょう。

ランナータグを切り離して、合わせ目を消したい部分に合うプラ板のサイズに加工していきます。

ランナータグについている「凸モールドの文字」はナイフを使って削り落とします。

持っている手とは逆向きに刃を向けて削りましょう。

ナイフを手の方向に向けて作業をしていると、一歩間違えると指を切ってしまう大怪我につながりますからね。

 

ナイフで削った後は、当て木を付けた紙やすりで表面を整えます。

▼当て木付きの紙やすりについてはコチラの記事で紹介しています。是非参考にしてみてください。

【ガンプラ工具】パーツの表面処理で便利な紙ヤスリ&当て木【まとめ】

 

表面を綺麗に整えたら、任意のサイズにカットしていきます。

この時、「ディバイダー」や「ノギス」という工具を使えば、簡単に平行線が引けるのでオススメです。

▼また、プラ板を貼り付けるパーツのサイズをトレースすることもでます。

貼り付ける方のパーツから大きさをトレースできたら、それと同じサイズにカットしていきます。

ディバイダーの針の先端を合わせて「大体このくらいかな」ってとこをカットします。

細かいサイズ調整は後からでも出来るので、少し大きめに切っておけば「小さくなりすぎて失敗した」という事は無いでしょう。

 

ランナータグを任意のサイズに加工できらた、次はディティールを入れていきます。そのままでは何も付いていない「ただの板」で寂しいですからね。

こんなディティールを入れたらカッコよくなるだろうな!というアレンジをして加工してみましょう。

ちなみに私はこんな形にディティールを追加してみました。

▲ディティールを追加するのに使用した道具は「デザインナイフ」「BMCタガネ」「精密金属ヤスリ」です。

 

ランナータグの加工ができたら、あとはパーツに貼り合わせるだけです。

ここで注意するポイントが一つ。

加工したランナータグは、合わせ目が発生している両パーツに接着するのではなく、あとから分解できるようにパーツの片方にだけ接着剤を塗って固定しましょう。

こうすれば、パーツ同士を組み付けた後でも、再度分解することができます。

これで「合わせ目にモールドを追加する加工」は完了です。

 

 

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「溶剤系接着剤」や「パテ」を使用した合わせ目消し

今度は、合わせ目を接着剤やパテを使用して埋めてしまう、という方法です。

ポピュラーなものでは、「有機溶剤系の接着剤を使って溶着させて合わせ目を埋める方法」「ラッカーパテや瞬間接着剤を使用して合わせ目を埋める方法」があります。

まずは、有機溶剤系の接着剤を使った合わせ目消しの方法から紹介します。

 

溶剤系接着剤を使う方法

合わせ目消しに使用する接着剤はコチラ。

最近のガンプラは接着剤を使用しないスナップフィットが多いので、もしかしたら素組みオンリーのガンプラモデラーさんは持っていないかもしれませんね。

溶剤系の接着剤なら、「ハケ塗りタイプ」でも「流し込みタイプ」でもどれもいいです。

製造しているメーカーと、接着剤が乾く速度が少し異なっているだけなので「プラスチックを溶かす性質」があれば、どれも使っても合わせ目消しは出来ます。

 

それでは、この接着剤を使って合わせ目消しをやっていこうと思います。

 

合わせ目のスキマに接着剤が流れ込みやすくするために、パーツを0.5mmほど開きます。

そこに、流し込み接着剤を流し込みます。溶剤系接着剤の溶解力で合わせ目のプラスチックが溶けていきます。

 

※流し込みタイプではなく、「ハケ塗りタイプの溶剤系接着剤」でこの作業をする場合は、パーツの合わせ目になる断面に直接、接着剤を塗ってください。

隙間に接着剤が流れ込んで合わせ目の断面が溶けてきたら、少し開いていたパーツを、ギュッと合わせてください。溶けたプラスチック同士を圧着させましょう。

この時、溶けたプラスチックが外側に少しはみ出るくらいがベストです。

そしたら、溶剤系接着剤は完全に固まるまで乾燥させましょう。大体この状態で、夏なら3~4日、冬なら5~6日、くらいでしょうか。

※完全に乾いてない状態でパーツの整形を進めてしまうと、合わせ目消しをした部分に「ヒケ」が発生してしまい、せっかく消した合わせ目が出てきてしまいます。

 

完全にパーツの合わせ目が乾燥したら、ヤスリで表面を整えて完成です。

使用するヤスリの細かさは320番~600番くらいがオススメ。

面と合せの段差が無くなって綺麗になったら終わりです。

 

瞬間接着剤を使用した合わせ目消し

瞬間接着剤を使用した合わせ目消しの紹介です。

塗装を前提としているモデラーなら、この方法が一番手軽で時間もかからなくオススメです。

 

「塗装を前提のモデラーなら」と限定した理由としましては、この合わせ目消しの方法だと、合わせ目を消した箇所に瞬間接着剤の色が残ってしまうからです。

ただし、塗装をしてしまえば、瞬間接着剤の色は隠れてしまうのでこのような理由から「塗装を前提のモデラーにオススメ」と書かせていただきました。

瞬間接着剤を使うメリットとして、「有機溶剤系の接着剤より乾燥時間が格段に早い」「硬化促進剤を併用すればヒケも無くすぐ作業に取りかかれる」などがあります。

合わせ目消しに使用する瞬間接着剤は、基本的には何を使ってもいいのです。

選ぶ時のオススメとしましては、

 

  • 接着強度の高い物(パーツから剥がれにくい)
  • 切削性に優れている(埋めた後のヤスリでの整形が楽)
  • 遅効果タイプ(作業中に固まりにくい)
  • 高粘度・ゼリータイプ(細かいスジボリやモールドに流れ込みにくい・瞬間接着剤をパテのように盛れる)

 

この4つのポイントを意識して瞬間接着剤を選んでみてください。

製品としては、「シアノン」や「タミヤ瞬間接着剤イージーサンディング」がオススメです。

 

 

それでは。瞬間接着剤を使用した合わせ目消しの説明をしていきます。

まず、合わせ目消しの必要がある所(瞬間接着剤を付けるところ)、消す必要が無い所(瞬間接着剤を付けないところ)を確認しましょう。

同じパーツの合わせ目の中に「段落ちモールド」や「スジボリ」があったりもするので、その部分は消さないようにします。

確認が終わったら、瞬間接着剤を塗るためにパーツを分解します。

パーツを分解したら、先程確認した、合わせ目を消したい箇所にだけ瞬間接着剤を塗ります。

瞬間接着剤を塗るのは合わせるパーツの片側だけでいいです。

パーツの断面に付いている白いのが瞬間接着剤です。

モールドが入っている部分には瞬間接着剤を付けていないのが分かりますかね?

接着剤を塗ったらパーツを貼り合わせましょう。

貼り合わせたら瞬間接着剤がパーツの外側にはみ出てきました。この状態で接着剤の硬化を待ちます。

すぐに作業を進めたい方は、瞬間接着剤の「硬化促進剤」を使うといいですね。

スプレーで硬化促進剤を吹き付けることによって、瞬間接着剤を一瞬で硬化させてくれるスグレモノです。

▼硬化促進剤の種類についてはコチラの記事を参考にしてみてください。

瞬間接着剤を使うなら持っておきたい硬化促進剤の種類と比較!

※硬化促進剤にはプラスチックを溶かす性質がある溶剤が含まれているものがあるのでプラパーツには吹ぎないよう注意してください。

瞬間接着剤が完全に固まったら、先ほどと同じようにはみ出た部分をヤスリで削ります。

表面の具合にもよりますが、だいたい320番から600番までのヤスリで表面を磨いてやれば綺麗になります。

これで瞬間接着剤を使用した合わせ目けしは終わりです。

合わせ目があったところに、瞬間接着剤の白いラインが見えますが、これは塗装したら見えなくなるので問題ありません。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

最近のガンプラは合わせ目が出ないよう、上手に設計されているものも多いですが、どうしても合わせ目が出てしまうような箇所もまだまだあったりします。

合わせ目消しは、ガンプラ改造の第一歩でもあると思うので、この記事を参考に是非マスターしてみてください。

 

それでは。