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錆びやすい鉄工具のグリップを「液体ゴムスプレー」を使って自作してみた。

やすりゴムグリップ

こんにちは。柚P(@Nitori_cucumber)です。

あなたはプラモデルで使用する鉄ヤスリの持ち手が、使ってるうちに錆びたりして悩んだりしたことありませんか?

そんな錆びから工具を保護することのできる”ゴム皮膜”を作ることのできる液体ゴムスプレーの「PLASTI DIP」の紹介です。

液体ゴムスプレーの「PLASTI DIP」

コチラが「PLASTI DIP」の本体。私が購入したのは缶スプレータイプです。

▼スプレータイプ以外にもゴムグリップを作りたい部分をドブ漬けして使える塗料タイプもあるようです。

缶スプレータイプと塗料缶タイプの違いとしては

■缶スプレータイプ

  • 均一なゴム塗膜が作りやすい
  • スプレーなので複雑な形状でも対応出来る
  • 値段が少し高い(2500円程度)

■塗料缶タイプ

  • 塗料に漬けるだけなので簡単
  • 簡単なので作業時間も短くできる
  • 値段が少し安い(2000円程度)
  • 複雑な形状は苦手。塗料が溜まったりするので均一な塗膜が作りにくい。

どちらも普通の塗料とは少し違い、クセが強いので使いかたに少しコツがいります。

裏面の注意書きはこんな感じでした。

乾燥したらゴムのようになりますが、いちおう合成樹脂エナメル塗料という分類になるらしいです。

それから使い方も書いてあります。「ゴム塗料を塗装する時は脱脂をしろ」とか「#400ペーパーで表面を荒らせ」など書いてあります。

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鉄ヤスリのグリップに使ってみた。

私が所有している数本の鉄ヤスリに「PLASTI DIP」を使ってみます。

今までは熱収縮チューブを使ってグリップを自作していましたが、長いこと使っていると熱収縮チューブがズレてくるし、ヤスリを握った時のタッチが大きく変わるので良かったとは言えませんでした。

なので今日かぎりで熱収縮チューブのグリップは卒業です。

ついでに脱脂もしておきます。

かなり頻繁に「防錆油」を塗ってメンテナンスをしていたにも関わらず、防錆油の届かなかった熱収縮チューブを付けていたグリップ部は結構錆びてました。悲しい。

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脱脂&軽い錆取りを済ませたらゴム塗料が付いたらマズい部分をマスキングをします。ヤスリで言ったら”ヤスリ目”のついている部分ですね。

右側の目立てヤスリとゴッドハンドのスジ彫りヤスリについては、ヤスリ目の使う部分が限られているので先端だけを残して、あとのすべてはヤスリ目も含めて全部ゴム塗料を塗ることにしました。

ゴム塗料を塗ってみた。

うちには大きな塗装ブースもあるのですが、ゴム塗料が塗装ブースで使われているシロッコファンの寿命とか縮めたら嫌なので、急遽「ダンボール製塗装ブース」を製作してその中で作業をしました。

とりあえず一発目の状態です。正直、塗料を吹きすぎました。

コレはダメな例ですね。コツを掴むまでが大変です・・・

2回目です。今度は棒ヤスリです。もうゴム塗料が垂れる寸前です。下手くそです。

続けて、3本目、4本目に挑戦してみるもイマイチ上手く出来ませんでした。

流石にここまで難しいのはおかしい。と思ったので、ちょっとやり方を変えてみました。

PLASTI DIPを綺麗に塗装するコツ

コレをやっておけば綺麗にゴム塗料が塗装できる!というポイントをまとめました。

やるとやらないとでは仕上がりの差が圧倒的に違うので、上手く塗装できないと悩んでる人は以下のポイントを見直してみてください。

ポイント①

吹き出し口を綺麗に掃除しておきましょう。

ノズルに分厚いゴム塗料が付着したまま塗装をしてしまうと、塗料のダマができたりして均一な塗膜がつくれません。

ポイント②

缶スプレーを適度に温めてエアー圧を上げて使いましょう。

特に気温の低い冬ですね。缶スプレー内のエアー(炭酸ガス)が出にくい場合は、缶スプレーを42度くらいのお湯で数分ほど湯煎してやると良いです。

エアー圧が上がることによって、塗料のミストが細かくなる→均一な塗膜が作れる。という効果があります。

注意
絶対にスプレーを直火で温めたりしないでください。必ず爆発します。スプレーは手で触れる程度のお湯で湯煎してください。

また、塗料内にガス溜まっていると起こる「塗装表面の泡」の対策にも繋がります。

▼右側 塗装表面にスプレーのガスで泡が発生した失敗例。
▼左側 泡も無い綺麗な成功例

ポイント③

一度に厚塗りしない。

しかし「厚塗りしない」と言っても、ゴム塗料なので塗料が乾燥する前にマスキングテープを剥がす必要があるため、完全に乾燥させて2回目を上塗りするという方法はとれません。

なので、こういう時は髪を乾かす「ドライヤー」を使って表面だけを軽く乾かすことで重ね塗りができるようになります。

ドライヤーで塗料を完全に乾かすのではなく、表面だけなので重ね塗り後もマスキングテープを綺麗に剥がすこともできます。

(写真下の水色のがドライヤー)

ドライヤーを使えば連続作業で重ね塗りができて、作業効率アップにも繋がります。

ここまでの方法を試してダメなら、後は素材の問題!元々相性の悪い素材なのでしょう。

“塗料を弾きやすい素材”だったり”脱脂していても塗装面に油が染み込んでいて塗料が弾かれる”などが原因でしょうか。

 

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塗装した工具の乾燥

ゴム塗料を塗った工具は、塗料が完全に乾燥する前にマスキングテープを剥がしてクリップのついた洗濯ハンガーとかで乾燥させます。

乾燥時間は比較的短めです。塗膜が薄ければ1時間くらいで触れるくらいまで乾燥します。

完全乾燥はもっと時間がかかるかも知れません。商品の説明書きには「乾燥時間:4時間」とも書いてあるので不安な方は、4時間しっかり乾燥させれば間違いはなさそうです。

使用後の保管のためにしておくべきこと

ゴムスプレーはノズルの掃除をちゃんとしないと、次に使う時にノズルの吹き出し口が詰まって使用できなくなることがあります。

使用後は忘れずにノズルの掃除をしてやりましょう。

まず始めにノズルの内部に残った塗料を全部だしてやります。

スプレー缶を逆さまにして2秒くらい空吹きしてやりましょう。ノズル内の塗料が全部出たらエアーだけがでる音に変わるので、それが目安です。

そうしたら、ティッシュやキッチンペーパーでノズル表面の塗料を拭き取ってやります。

これで使用後のメンテナンスは終わりです。次回も気持ちよく使えるでしょう。

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おまけ

工具のグリップを作る以外にも色々と使えそうなので、別のモノに使って遊んでみました。

ただの150mmステンレス定規です。

この定規を使ってプラ板などを切る時、摩擦抵抗がなさすぎてすごく滑って使いにくいんですよね。

なので、この裏面にゴムスプレーで塗装してすべり止めを実装できるのか?という挑戦です。

できました。

使用感もかなり良くなりました。ゴムで抵抗が増えた分、ナイフのガイドとして定規をしようしている時も横滑りすること無く、しっかりとした安定感がありました。

これはいいものだ。

もちろんゴムと金属なので、完全に密着させることはできません。そのため後から剥がすこともできます。

剥がれると言っても、そんなに簡単には剥がれないある程度の定着力はあります。

剥がれたら嫌な部分には、「ゴム塗料用のプライマー」というものが販売しているので、そちらを併用すると定着力のアップが見込めるでしょう。

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おわりに

いかがでしたでしょうか。

繊細な作業を必要とする鉄ヤスリですから、ゴムグリップも出来るだけ本体と同じ形状になるものがいいですよね。それから「錆び」も工具の見た目が悪くなるので、できるだけ無いほうがいいです。なのでゴム塗料で完全に保護してやりました。

もし興味があれば、あなたも自作のゴムグリップに挑戦してみてはどうでしょうか。

それでは。