ガレージキットで使えるオススメの下地塗料『サーフェイサー』『プライマー』の紹介

モデラー

  • 柚P

 

こんにちは。柚P(@yzphouse)です。

皆さんはガレージキットを塗装するときに使用する下地塗料「プライマー」をご存知でしょうか?

もしかしたら「初めてガレージキットを購入してプラモデルと同じ塗料を使い、頑張って塗装をしたが、触ったところから塗膜が剥がれてしまいガッカリしてしまった。」なんて経験はした方もいるのではないでしょうか。

ガレージキットの塗装は、通常のプラモデルとは違い「レジン(ポリウレタン樹脂)」で作られています。なので通常のラッカー塗料だけでは、パーツに塗料がしっかり食いついてくれません。

この記事では、そんなレジン樹脂の塗装でよく使われている下地塗料「サーフェイサー・プライマー」のオススメを紹介をしていきます。

これを使えば間違えない!オススメの「サーフェイサー・プライマー」の種類

私がオススメするサーフェイサーとプライマーの種類をいくつかピックアップしてみました。

サーフェイサー部門では「キズ埋め能力があり、グレーの色付き」の塗料、プライマー部門では「キズ埋め能力は無いが、色は無く透明」の塗料を紹介します。

ここで紹介する「使えるプライマー」「使えないプライマー」の詳しい性能比較については【ガレージキットに使える「プライマーサーフェイサー」の種類と性能の違いを徹底比較してみた。】の記事を参考にしてみてください。

サーフェイサー部門

『タミヤ ファインサーフェスプライマー(L)』

どんな模型店でも手に入りやすく、値段もお手頃な「タミヤ ファインサーフェスプライマー L」です。

缶スプレータイプなので、エアブラシを持っていない人や、エアブラシを持っている方でもサーフェイサーを使うたびに、塗料の希釈や道具の洗浄をしなくていいので気軽に使用できますね。

色は「ライトグレイ」「ホワイト」「ピンク」の3種類もあり、上から塗りたい色と相性のいい下地色を選ぶことも出来ます。

それから、塗装後の塗膜はかなりサラサラなので「ホコリ・チリ」は付きにくく、取りやすいです。

このサーフェイサーで1つ難点があるとしたら「このタミヤファインサーフェイサーの上からエナメル塗料を使うとサーフェイサーの塗膜が少し溶けるという”噂”がある」という点です。

「タミヤのラッカースプレーとタミヤのエナメル塗料の相性が悪い」というのは一部の模型界隈では結構有名な話らしいので、サーフェイサーの上からエナメル塗料を使用するときは注意する必要がありますね。

とはいえ、「サーフェイサーの上からエナメル塗料でスミ入れなんて」というシチュエーションも滅多に無いでしょう。

そして、私もこのサーフェイサーの塗膜の上からエナメル塗料を使用して検証をしてみましたが、上からエナメル塗料で塗装ができないレベルで下地が溶ける、ということも無かったので、このファインサーフェスプライマーに限ってはそこまで気にする事ではないかと思いました。

『造形村 GKサーフェイサー グレー』

続いて、造形村から「GKサーフェイサー」です。

模型店の「ボークス」が近所にある方はこれを買っておけば間違いないです。近所にボークスがないという方は、逆に入手が難しくなる商品なので別のサーフェイサーを選びましょう・・・

コチラも缶スプレータイプなので気軽に使用できますね。

値段は980円とタミヤのファインサーフェスプライマーよりもお高めなので、手が出しづらいように思えますが、容量が300mlと他のプライマーサーフェイサーよりも多めに入っているので、コスパ的にはタミヤのとほぼ同じくらいです。

色は「グレー」「ホワイト」「ブラック」「はだ色」「透明」の5種類もあります。ロボット・メカをはじめ、美少女フィギュアの下地塗装まで幅広く使えますね。

塗装後の塗膜についてですが、この商品も表面はサラサラなので「ホコリ・チリの付着のしやすさ」については特に問題なさそうです。

それから、造形村のGKサーフェイサーの「グレー」は少し濃いめのグレーなので、上からイエローやレッドなどの隠蔽力の弱い色を塗る場合には注意が必要です。

あと、強めの溶剤が使われているのでプラスチック(PS樹脂)には使えませんでした。表面がガサガサになります。

ちなみにソフト99が同じような形状の商品「プラサフ グレー」を販売していますが、このGKサーフェイサーとは全くの別物でした。OEMでは無いようでした。

プライマー部門

続いてプライマー部門です。肌パーツのサフレス塗装だったり、クリアーパーツの塗装なんかで使える透明なプライマー塗料です。

『フィニッシャーズ マルチプライマー』

はじめはフィニッシャーズのマルチプライマーです。

フィニッシャーズを取り扱っている模型店はあまり多くはないと思うので、店舗で手に入れるのは難しいかもしれませんね。

このマルチプライマーはボトルでしか販売されて無いので、エアブラシが使用できる環境がないと手が出しづらいですね、いちおう筆塗りでも使うことが出来ますが・・・

プライマーとして性能については文句無しです。

レジン以外にも、プラスチック、ソフトビニール、ガラス、メタル、などにも使えます。

そして、こういった強力な定着力をもっているプライマーって強めの有機溶剤が使われているので、プラスチックには塗装できないというものが多いんですよね。でもこのプライマーは違うみたいです。

半透明のクリアーパーツが大半を占めている、造形村の「L.E.D.ミラージュV3」の下地としても有効に使えそうですね。

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『タミヤ メタルプライマー』

続いて、タミヤから「メタルプライマー」です。

本来は、ダイカストパーツや、ホワイトメタル、金属製のエッチングパーツなんかの下地として使う塗料です。

商品のパッケージには ”レジンにも使える!”といった記載はされていませんが、レジンのプライマーとしてもかなり使えました。ついでにプラスチック(PS樹脂)にも使えました。

そしてタミヤ製品なので、この商品も比較的どこでも売られているので手に入りやすいかと思います。

乾燥後の塗膜はサラサラ・・・とまではいきませんでしたが、ベタつきは無く、光沢感のあるしっかりとした塗膜でした。

ちなみにこのプライマーの難点としては、「100mlのスプレー缶しか無いので使ったらすぐ無くなる」という点。パーツが多いメカ系のガレージキットだと1体塗装したら塗料が無くなるかも。

『GKサーフェイサー 透明』

またしても造形村から「GKサーフェイサー 透明」です。ボークスによく行く人は迷わずコレです。

「GKサーフェイサーグレー」とは違い、コチラのGKサーフェイサーにはキズ埋め能力はほぼありませんでした。このあたりは普通のプライマーと一緒ですね。

乾燥後の塗膜は、光沢感のあるツルツルとした塗膜でした。ベタつきはありませんでした。

これも強い有機溶剤を使っているので、プラスチック(PS樹脂)には使えませんでした。

まとめ

ネットには「プラモデル・ガンプラで使える材料や塗料」についての情報はたくさんあるのですが、「ガレージキット・フィギュア」についての情報はそこまで無いので、どんな下地塗料が有効に使えるのか知らない人も多いと思います。

この記事で紹介したオススメの下地塗料を参考に、自身が手に入れたガレージキット・フィギュアの塗装をしてみてください。

それでは。