こんにちは。柚P(@yzphouse)です。
この記事では、
【簡単ジオラマ製作】ジオラマ作成にチャレンジしてみよう!プラモデルを乗せるベースを作ってみる。
【簡単ジオラマ製作】テクスチャアイテムを使用して地面を作ってみよう!
で製作したジオラマに配置する作品を作っていきます。
実際のジオラマ製作とは、あまり関係ないかもしれませんが、作品含めての「ジオラマ」ですのでこちらの方も見ていただけると幸いです。
目次
ジオラマに配置するキットを入手する
使用するのは、造形村から発売されている「1/32ケッテンクラート」です。
組み立てました。これをジオラマに使えるように改造していきます。
これから製作するジオラマは「少女終末旅行」のワンシーンなので、それにあった改造をしましょう。
ハイパーカットソーやナイフを駆使して、組み立てたキットを切り刻んでいきます。
私は鉄道模型用の0.2mm厚のハイパーカットソーを愛用しております。
バラバラに分解したパーツを使って、小物を作ったり、ケッテンクラートを少女終末旅行仕様に改造したりしました。
ドラム缶は自作ですね。Φ15mmくらいのプラパイプを短く切って、プラバンでフタをしただけです、簡単。
続いて、ケッテンクラートの中に乗っている2人も作っていきましょう。
登場人物のふたり「チト」「ユーリ」の製作
やはりジオラマといえば「人」ですよね。人がいるだけでそこにストーリーが生まれます。たぶん。
チトとユーリの作り方ですが、素材はエポキシパテを使用します。
エポパテは粘土のように形状を整えながら造形できるパテですね。詳しくはプラモデルで使える「エポキシパテ」の種類を徹底比較してみた。を参考にしてみてください。
エポキシパテは一度平らに伸ばして、適当に人形に整えます。これが体のベースとなります。
人形に整えたエポキシパテは、完全に硬化させてしまう前にさらに形状を整えて動きを付けておきます。
「体操座り」をしている体を作るので、このような形に形状変更ました。
体のベースが出来たら、ケッテンクラートや体とのバランスをみながら顔を作ります。
アンパンマンのような丸い顔を作って→その上から髪の毛を追加で盛り付けていくという流れです。
顔のラフも出来たら、体のほうも全体を削り込んで仕上げていきましょう。
この工程はナイフだけでは難しいので、彫刻刀も用意しておくことをオススメします。
彫刻刀についてはプラモデルの改造で使える!模型用の「タガネ」や「彫刻刀」を紹介する。の記事を参考にしてみてください。
BMCタガネのような、幅の細い平刀が数種類あると便利に使えますね。
最後は刃物で削った粗い表面を、スポンジヤスリで磨いてやってフィギュアの原型は完成です。
塗装をする
プラモデル、フィギュア、小物、の製作が終わったので塗装に入っていきましょう。
まずはケッテンクラートからです。
ケッテンクラートの塗装
下地塗料から。黒色のサーフェイサーを使用しました。
黒をベースにしておけば、塗り残しがあっても目立たないという特徴があります。戦車などのスケールモデルではよく使われますね。
今回はシリコーンバリアを使用したチッピングをする予定なので、下地塗料の上から塗料が剥がれた色となる「グレー」を塗っておきます。
この上から「シリコーンバリア」を薄く塗っておきましょう。
シリコーンバリアを使用したチッピングは、ガンプラ初心者でも簡単にできる!ウェザリング「チッピング」のやり方で詳しく紹介しています。
この上から基本色を塗っていきます。
調色したのは「クリームイエロー」です。美味しそうな色です。
クリームイエローで全体が塗れたら、チッピングしていきましょう。
歯ブラシや爪楊枝で塗装を剥がしていく
塗料の剥がれやすそうな「エッジ」や「足回り」を中心に塗料を落としていきます。
めちゃくちゃ楽しい作業なので、やりすぎないように注意です。
塗料が劣化しやすそうな「エンジンの底」や「よく手や足があたる床部」も同様に塗料を落としていきます。
チッピングで塗料を剥がしていくと、剥がれた塗料の粉も一緒に出てくるので、柔らかいブラシやエアブラシのエアーなどで取り除いてやりましょう。
チッピングしたあとは、ハンドルや前輪のタイヤ、履帯にも色を塗っておきましょう。
チトとユーリの塗装
エポキシパテで作ったフィギュアも塗装していきましょう。
まずは下地塗料の「サーフェイサー」から。使用したのはガイアのサーフェイサーエヴォ。
その上から肌の色を塗ります。
使用したのはFA:Gカラーのプラスチックフレッシュだったかな。
このFAガールカラーは簡単にフィギュアっぽい肌色が出せるので好きです。
細めの平筆を使用して髪の毛を塗ります。
髪の毛が塗れたら「口」「目」「髪のハイライト」を書き込んでいきます。
このアイペイントのやり方はやり方さえ掴めば簡単に出来る!?フィギュアの目を塗装する方法を一から説明してみた。で詳しく解説しております。
ここで使用した筆は「ゴッドハンド 神ふで極面相Mサイズ」です。神ふで極面相はほんとに細い線が書きやすい。
神ふで極面相については【絶対に失敗しない!】プラモデルで使える「面相筆」のオススメ!7選でも紹介してます。参考にしてみてね。
そして、もう1つポイント。
黒い髪のほうのチトですが、実は泣いているんですけど、この「涙」を表現するのにはUVライトで硬化する樹脂を使ってみました。
UVライト(紫外線)を照射しないと硬化しない透明な樹脂なので、涙を乗っけるのを失敗してしまっても拭き取ればリカバリーしやすいです。UVライトを照射しない限り硬化しないので、いくらでもやり直しがききます。
成功したらUVライトを照射して樹脂を硬化させて完成というわけです。
水の表現をする。
ここまで「ケッテンクラートの塗装」「小物の塗装」「チト・ユーリの塗装」までが終わりました。
次はこの「ケッテンクラート」と「チト・ユーリ」を合体させていきます。
こちらのシーンのジオラマを作るのですが、このコマを見て分かる通り「ケッテンクラートをお風呂にして浸かっている2人」なんですよね。
なので、このケッテンクラートにお湯を追加して、2人のフィギュアを浸からせていきます。
使用するのは「タミヤ 透明エポキシ樹脂」です。流動性の高い透明なエポキシ樹脂で、水の表現やゼリーの模型が作れたりします。
この透明エポキシ樹脂にクリアー塗料を混ぜることで着色することもできるようです。それにしても美味しそうなゼリーです。
エポキシ樹脂は主剤と硬化剤の2液があります。しっかりと分量を守って2液を混ぜていきます。
今回は「お湯」ということで少し白く濁らせてみました。ガイアノーツの「クリアーホワイト」を少量だけ混ぜてあります。
それにしてもこの写真、チトがお湯の中でおならしてるみたいですね。
エポキシ樹脂を流し込んでいくと、このような大きな気泡が上がってくることがあります。そのままにしてても大抵のものは自然と消えますが、気になる方は爪楊枝などで割って消してやるといいでしょう。
クリアーホワイトを混ぜたエポキシ樹脂(一段目)が硬化したら、その上からさらにエポキシ樹脂を流しこみます。
2段目は水の透明感を出すため、なんの塗料も混ぜずに純粋な透明エポキシ樹脂を使用しています。
これで水っぽくなりました。肩まで浸かってて暖かそうです。
終わりに
ジオラマは「こういう作品にしたい」という構想があって作ることがほとんどだと思います。
その目標に向かって「どういう技法を使えばそのシーンを再現できるのか?」と色々考えを巡らせながら試行錯誤するのもジオラマの楽しさの1つだと思います。
次回はさらなる表現、「LEDや綿を使ってプラモデルだけでは出せない表現をする方法」です。よろしくおねがいします。