プラモデルを綺麗に塗装するのに使われている”コンプレッサー”ですが、皆様はどんなものをお使いでしょうか?
今回は、初めてコンプレッサーを導入したいという方や、今のコンプレッサーでは性能に不満があるという方にむけて、私が個人的に良いと思ったコンプレッサーを紹介していこうと思います。
正直、「無難にクレオスのリニアコンプレッサーL5買っておけば間違えないよ」なんてのは聞き飽きたのでオススメしていく機種は、それ以外のメーカーのもっとリーズナブルで手の出しやすい価格帯のコンプレッサーなんかを中心にピックアップしてみました。
ちなみに私がチェックしたエアーコンプレッサー一覧です。
この中から個人的に良いと思ったものを用途別に厳選しました。
【タミヤ】コンパクトコンプレッサー
【タミヤ】 ベーシックコンプレッサー
【タミヤ】パワーコンプレッサー
【タミヤ】HG コンプレッサー
【クレオス】プチコンキュート
【クレオス】プチコン
【クレオス】L5
【クレオス】L7
【ウェーブ】317
【ウェーブ】218
【ウェーブ】218エアタンク付き
【ウェーブ】217
【エアテックス】minimo
【エアテックス】Air-K
【エアテックス】ワンダー
【エアテックス】スピカ
【エアテックス】ecomo
【エアテックス】promo
【エアテックス】APC005D
【エアテックス】APC018
【エアテックス】APC006D
【エアテックス】APC002D
【高儀】ミニホビーコンプレッサー
【高儀】ホビーコンプレッサー
【ツールズアイランド】コンプレッサー3Lタンク付き
目次
個人的にオススメしたいコンプレッサー
コスパ最強!「高儀 ミニホビーコンプレッサー」
高儀といえば、グラインダーやインパクトドライバーといったDIYで活躍する電動工具を販売しているメーカーですね。
どの商品も、最低限の性能を保証していて、尚且つ値段が安いのが特徴でもあります。
そんな「高儀」のミニホビーコンプレッサーの紹介です。
コスパ最強!と書いてある通り、この商品には、コンプレッサーとエアブラシ、ホースが全てセットになっていて、Amazonにて¥7000という破格の値段で買えちゃいます。
コンプレッサーの性能はコチラ。
最大圧力:約0.17MPa
空気吐出量:約10.5L/min
動作音量 50db
自動OFFスイッチ付き
サイズ W110xD55xT120min
動作音が50dbと少し大きめですが、最大圧力、空気吐出量は、どちらも模型用としては十分な数値を出しています。
それと、この価格帯で「圧力スイッチ」が付いていることもオススメできるポイントの一つです。
エアブラシを使用していない(空気を出していない)状態だと、コンプレッサー内の圧力スイッチが作動して自動でスイッチを切ってくれます。
先程、「動作音が大きい」と書きましたが、作業中にだけコンプレッサーが作動するので、大きな動作音もそこまで気にならないでしょう。
実際の動作音については、YouTubeで参考動画を撮ってくれている方が複数いらっしゃるので、そちらを見てみるのもいいですね。
1つ気になるところがあるとすれば、水抜きをする「レギュレーター」が無いというところでしょうか。
塗装中に水を吹いてしまったりが多い場合は、別途レギュレーターを購入する必要がありますね。
付属しているエアブラシも、0.3mmノズルのダブルアクション式の本格的なものなので安心です。
昔は私もこのエアブラシをずっと愛用していました。
外部バッテリー付き「エアテックス スピカ」
模型を始め、エアブラシイラストや、ネイル塗装をターゲットにエアブラシ&コンプレッサーを販売している会社、エアテックスの「スピカ」というコンプレッサーです。
値段は本体だけでAmazonにて¥10000ほどです。バッテリーが付いているぶん少し高いのでしょうか。
付属のACアダプタを電源として使用するか、バッテリーを接続して使用する2種類の運用方法が選べます。
部屋で普段使いする時はACアダプタで。外出時、出張先などでエアブラシを使いたい時はバッテリーで。という特殊な環境にも対応することができますね。
そして、コンプレッサーの性能はコチラ。
最大圧力:0.2Mpa
空気吐出量:約11.5L/min
動作音量 40db
定格時間 30分
サイズ W115xD116xT60
こちらも模型用としては十分な性能です。
動作音は40dbと小さめです。このくらいなら問題なく夜間使用ができる音量ですね。
ただしこの「スピカ」には圧力スイッチは付いていないので、コンプレッサーが稼働している状態でずっと作業する必要があります。
それから、コチラも水抜き用のレギュレーターが付属していません。水を吹く場合は別途購入して対応しましょう。
圧倒的静音性!!「エアテックス Air-K」
エアテックス社から「Air-K」というコンプレッサーです。Amazonにて¥14000程度です。
本来は、エアテックス社の「minimo-DC」というコンプレッサーを紹介したかったのですが、こちらのモデルが現在は生産終了になったみたいなので、代替え機の「Air-K」の紹介になりました。
現在販売されているコンプレッサーの殆どが、1気筒シリンダーで空気を送り込んでいるのに対して、「Air-K」はなんと4気筒シリンダーを搭載しています。
つまり、今までのコンプレッサーで問題になっていた空気を送りだと時に出る「脈動」が非常に出にくい仕組みになっているというわけです。
音量も「45db以下」と記載されていますが、実際の音量は非常に小さく、エアブラシから出るエアーの音の方が大きいと感じるレベルだと思います。
マンションやアパートの隣人だけでなく、一緒に暮らしている家族にも迷惑をかけずにコンプレッサーを使用することが出来ます。
コンプレッサーの性能はコチラ。
最大圧力:0.1Mpa
空気吐出量:4ℓ/min
動作音量 45dB以下
定格時間 30分
自動OFFスイッチ有り
サイズ W130×D90×H50
最大空気圧力は0.1Mpa、空気吐出量が4ℓと控えめです。ただ、ガンプラやカーモデルで使えないという事はありません。
実際に、私が雑誌用の模型作例を塗装する際も、空気圧は0.7Mpaくらいまで下げてプラモデルを塗装しています。
つまり、模型で使用する最低限の能力を確保しつつ、動作音と空気の脈動を少なくした洗礼されたモデルと言えるでしょう。
余裕のパワー「ツールズアイランド オイルレスコンプレッサー3Lタンク付き」
模型用コンプレッサーとしてAmazonで評価の高いので有名なツールズアイランドの「オイルレスコンプレッサー3Lタンク付き」です。
※ツールズアイランドという会社についてよく知らなかったので調べてみましたが、どうやら沖縄にある会社で自転車・自動車用品なんかを中心に商品展開をしているようです。
ただ、輸入販売している業者なのか、自社製造なのかは不明でした。
このコンプレッサーには、上部にはピストン式のコンプレッサーが付いており、下部には3Lのエアータンクが付いています。
エアータンクには空気の入れ過ぎの防止として安全弁「セーフティバルブ」が付いており、エアー圧力の調整も出来る「レギュレーター」、使用していない時には自動で電源がオフになる「圧力スイッチ」、という欲しいものがすべて付いたセットになっています。
値段はAmazonにて¥12000ほどです。付属品と性能を考えたら破格ですね。
コンプレッサーの性能はコチラ。
最大圧力:0.4Mpa
空気吐出量:20~23ℓ/min
動作音量 47dB
定格時間 20分以内
自動OFFスイッチ有り
サイズ W120×D310×H310
動作音が47dbと大きめです。
それから、ピストン式のコンプレッサーなので音以外にも振動も大きいので、静かなコンプレッサーをお探しの方にはあまりお薦めはできません。
空気吐出量、最大圧力に関しては、オーバースペックといっていいほどの高い性能ですね。
このレベルの空気吐出量があれば、コンプレッサーを使用した「エアーダスター」のような使い方も出来ますね。
プラモデルのパーツに付いているホコリを強力なエアーで飛ばしてから塗装作業に入る、なんて使い方もできます。
シリコンを使った複製作業をする方にも、シリコンを流した後の気泡抜き作業にも使えます。
このように、高性能なコンプレッサーを持っておけば、エアーを使用したパソコンの掃除、シリコンを使った複製作業、その他塗装以外の色々なところで便利に使うことが出来ます。
エアブラシを持っていないという方には、ハンドピースが付属したセットの商品もあるようです。
値段は¥1000ほどしか変わらないので、コチラのほうが断然お買い得です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
私もいままで自分のコンプレッサーを購入する度に、沢山のメーカーを周り、色んな種類のコンプレッサーを探してきました。
そこで、なんとなく分かってきたのですが、大手の模型メーカーが販売しているコンプレッサーより、エアブラシやコンプレッサーを中心に取り扱っている専門店のほうが性能が高く品質も良く、尚且つ値段が安い事に気が付きました。
それもそのはず、クレオスのL5を初め、ウェーブの317、タミヤのHGコンプレッサーなんかは十数年前の商品です。
コンプレッサーも日に日に進化していってるものなので、止まった情報のまま今オススメのコンプレッサーは何?と聞かれて「クレオスのL5がオススメだよ~」なんて言えません。
※L5がダメと言っている訳ではありません。私も昔はL5をずっと使用していました。
最近はSNSやTwitterが主流となり、こういった最新の情報がネット上に無いのが現状です。
かと言って専門的な知識も無いまま、一から自分で調べるのも中々大変ですよね。
この記事で、「コンプレッサーが欲しいけど、どれがオススメなんだろう?」と探している方の参考になれば幸いです。
それでは。